産業社会学部ウィルチェアーラグビープロジェクト: 日本選手権大会予選リーグA及びウィルチェアーラグビーを知る地域交流イベント@OICの開催

Posted on 2018.3.15

 ウィルチェアーラグビーというスポーツをご存知でしょうか。
障がい者スポーツの祭典であるパラリンピックの競技種目の一
つであり、日本代表チームが前回のリオ大会で銅メダルを獲得
したことから、2020年東京大会に向けて注目を集めている競技
です。
私たち産業社会学部2・3回生の有志団体「ウィルチェアーラグ
ビープロジェクト」は、ウィルチェアーラグビーやアダプテッ
ド・スポーツの普及等に関わり、余暇・スポーツの観点から、
「人々が障害の有無にかかわらず共に生きる社会とはどうある
べきか」「課題や解決すべき問題はなにか」を考えるPBLです。
私たちのプロジェクトと産業社会学部、日本ウィルチェアーラ
グビー連盟、茨木市の連携により「第19回ウィルチェアーラグ
ビー日本選手権大会・予選リーグA」を立命館大学大阪いばら
きキャンパスに招致し、2017年9月23・24日(土・日)に開催す
ることができました。
私たちが今回のイベントで目指したのは、ただ競技会の運営を
サポートするのではなく、多くの市民が障がい者スポーツに関
わる機会を生み出し、「する・みる・ささえる」人々の輪を広
げながら、誰もが輝けるインクルーシブな社会づくりについて
考えるコミュニティを作るということでした。そのため、競技
のほかに「ウィルチェアーラグビーを知る地域交流イベント」
を開催しました。



 23日は予選リーグAの公式試合を開催し、TO(Table Official)
やチームのサポート、受付、案内などの試合運営のサポートを
行いました。24日も予選リーグに出場したチームによる熱戦を
サポートしながら、地域交流イベントとして、アダプテッド・
スポーツ体験会、選手のトークショー、メダリストとの記念撮
影等の交流企画、ウィルチェアーラグビー体験会、来場者たち
が参加チームに贈る横断幕を作る企画を行いました。





 アダプテッド・スポーツ体験会では、ゴールボール、ビーンバ
ッグ、ボッチャのブースを設置しました。アダプテッド・スポ
ーツは性別、年齢、体力に関わらず誰でも参加できるので、小
さな子から車いすの方、年配の方まで多くの人々が楽しんでお
られました。またトークショーでは、今井友明選手(RIZE)、マ
ット・ルイス選手(Okinawa Hurricanes)に協力いただき、障が
い者スポーツを始めたきっかけや魅力、アスリートとしての想
いなど、いろいろなお話を聞くことができました。リオ・パラ
リンピックのメダルを持参してもらっておこなった写真撮影会
は順番待ちの行列ができるほどの人気で、来場者の笑顔がとて
も印象的でした。永易雄選手(HEAT)によるウィルチェアーラグ
ビー体験会は、たくさんの子どもたちや親御さんに参加してい
ただきました。選手たちは走ることができませんが、私たちが
車いすに乗るだけで同じスポーツを一緒に楽しめるということ
を体感できたのではないかと思います。加えて、茨木市立障害
者就労支援センター「かしの木園」に出店してもらい、障がい
のある人びとの就労や労働に触れる機会ともなりました。



 私たちは、本プロジェクトを通してウィルチェアーラグビー
の魅力と現状を知ると同時に、主体的にボランティア活動をす
る難しさも知りました。この経験や知識、課題を活かして、今
後の障がい者スポーツの普及・発展に貢献できるよう活動を続
けていきたいと思います。
なお、これまでの活動や当日の詳しい様子、試合の動画などは、
「Radio Mix Kyoto FM87.0MHz(番組名:ゼミラジ17)」や、
Twitter、Instagramで配信していますので、ぜひ一度ご覧くだ
さい。( ユーザー名 :@RisxWCR )
 最後に、日本ウィルチェアーラグビー連盟、茨木市、産業社
会学部、立命館大学の教職員・スタッフをはじめ、このプロジ
ェクトにご協力をいただいた皆さまに、この場を借りて心より
御礼を申し上げます。

文責
スポーツ社会専攻3回生 廣川晴海
スポーツ社会専攻 松島剛史(准教授)

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