色立体視
(進出色・後退色)
人にもよるが、1メートル以上離れて見た方が効果が大きい。
「地球の最期」
赤いリングが手前に見えて、青い「地球」が奥に見える人が多い。さらに、動いて見える。
Copyright Akiyoshi Kitaoka 2004 (12/29)
「ブラインド」
ブラインドのように見える(黄色が手前、青が奥に見える人が多い)。
Copyright Akiyoshi Kitaoka 2004 (10/22)
「脊柱」
金色の長方形が柱を形成しているかのように膨らんで見える人が多い。この錯視が普通の色立体視と同じかどうかわからないが(同じでないような気がする)、少なくともモノクロ画像では成立しない。ちなみに、バックの一様な水色に濃さの違いがあるように見えるのは、縞誘導(grating induction)1)という明るさの錯視である。
Copyright A.Kitaoka 2004 (7/17)
解剖学アトラスによると、脊柱の椎骨は33個か34個である。なお、脊髄神経は31対である。ちなみに、脳神経は12対である。
1) McCourt, M. E. (1982) A spatial frequency dependent grating-induction effect. Vision Research, 22, 119-134.
「カマボコ」
赤い部分がカマボコ形の頂点に見える、という見え方をする人が多いと推定される。
Copyright A.Kitaoka 2003
「沈むハート」
半数以上の観察者は黒いハートが奥に見える。さらに、ハートは少し動いて見える。
Copyright Akiyoshi Kitaoka 2005 (March 2)
cf.
Faubert, J. (1995) Colour induced steropsis in images with achromatic information
and only one other colour. Vision Research, 35, 3161-3167.
Faubert, J. (1994) Seeing depth in colour: More than just what meets the
eyes. Vision Research, 34, 1165-1186.
「浮かぶハート」
半数以上の観察者は黒いハートが手前に浮かんで見えると考えられる。ハートが動いて見えることが多い。この作品はトリックアイズでは不評だったのであるが、その原因として、印刷で緑色を出すのが難しかったことと、1メートル以上離れて見て欲しいと書くのを忘れたことが考えられる。
Copyright A.Kitaoka 2002
(c)北岡明佳 2002 「トリックアイズ」 (カンゼン刊)
*先行研究に色立体視としては類似した配色の図形があることに気づいた。(2004/5/10)
Faubert, J. (1994) Seeing depth in colour: more than just what meets the
eyes. Vision Research, 34, 1165-1186
「提灯」
赤い部分が出っ張って見える、という人が多いと推定される。
Copyright A.Kitaoka 2003
「浮かぶハート」
半数以上の観察者は赤いハートが手前に浮かんで見え、青いハートが引っ込んで見える。その逆に見える人も少なくない。ハートが動いて見えることがある。英語版のタイトルは「Floating heart」で「Fluttering heart(踊るハート)」のだじゃれのつもり(ちょっと苦しい?)。
Copyright A.Kitaoka 2002
(著作権の及ぶ範囲はハート型にして「踊るハート」のダジャレにした点だけです)
「浮かばないハート」
「浮かぶハート」の背景を白にしたもの。進出色・後退色とは言うものの、あまり浮かんで見えない。浮かんで見える場合は、「浮かぶハート」で赤が手前に見えた人は青が手前に、青が手前に見えた人は赤が手前に見える傾向にある。英語版のタイトルは「Flattening heart」で「Fluttering heart(踊るハート)」のだじゃれ。
Copyright A.Kitaoka 2002