道関研究室で現在行っているいくつかの主な研究について紹介します。
電池の要らない極低電力バッテリレス端末の研究

 道関研究室では主に電池のいらないバッテリレス端末の設計と応用研究を行っています。 電池交換の不要なシステムは、センサーネットワークや体内コンピュータ等、人手の届かないシステムを構築する上で必須の技術です。 バッテリレス端末を実現するためには、エネルギーの生成(発電技術)、変換(電源変換技術)、消費(極低電力LSI技術)といった3つの観点から研究を進める必要があります。 研究室では、上記3つの技術を中心に研究を進めています。


教授:道関 隆国
Takakuni Douseki
(1) 発電技術
 エネルギー源として我々の身の回りに存在している光、熱、運動エネルギーといった自然エネルギーを利用することを目的にして、まだ、活用されていないエネルギー源の探索および新アプリケーションの提案を行います。また、その有用性を試作により実証します。

(2) 電源変換技術
 自然エネルギー源は電池と異なり出力電圧が大きく変動するため、発電電圧が大きく変動しても内部のCPU等の電子機器に安定な電力を供給できる電源変換回路技術が必要になります。発電電力がμW級の発電源に対しても効率のよい電源変換回路の研究を行います。

(3) 極低電力LSI技術
 微弱な自然エネルギー源を活用するためには、消費電力が極端に小さいLSIが必要となります。 本研究室ではアプリケーションに特化した消費電力がμW級の、いわば、電力では世界で最低のLSI作りを目指します。 本研究室ではシステム作りまで行うので、学内はもとより外部企業と連携して研究を進めています。



↑体温発電

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