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人が観光地に足を運ぶ理由は主に二点挙げられる。「非日常性の体験」と「土地特有の景色、風物、名所の見物」である。今日まで、京都の歴史を代表する寺社や仏閣、四季折々に変化する素晴らしい景観は、観光客を満足させ続けてきた。 しかし近年、京都の観光地としての魅力は低下してきている。観光客のニーズと観光スタイルの変化が主な要因である。寺社や景観といった独立する点を訪れるだけでは魅力がなくなってきているのが現実である。 これからは、今までの点と点の集合という意味での観光地ではなく、町全体を一つのテーマパークと捉えストーリー性を持たせ、いかにしてストーリーの中に入り込ませるか、ということに重点を置いた観光地の提供が必要になってくるのではないだろうか。 |