【名前】 小木 裕文(おぎ ひろふみ)      江戸時代、遠江(静岡県西部)の天竜川流域に住み着いた一族を束ねていたのが、我が一     族の先祖「小木」でした。家系図は残っていませんが、お寺の過去帳から江戸時代に遡るこ     とができます。    【出身地】      愛知県生まれの静岡県育ち(高校は県立磐田南高等学校です。)北九州、東京、名古屋、下関で生活したことがあります。           【研究分野】      東南アジアの華人社会、華語教育・華語文学、華人ネットワーク、中国新移民。現代中国     及び台湾の社会。日中文化交流史、東アジアの大衆文化も関心領域。    【学歴】及び【職歴】      1972年 北九州市立大学外国語学部中国学科卒。卒業論文「延安文芸整風運動試論」      1974年 早稲田大学大学院文学研究科修士課程修了 修士論文「周揚の文芸理論と三十年文芸」      1974年〜1983年 中京大学、愛知大学、名城大学講師                 1983年 下関市立大経済学部助教授      1984年 北九州市立大学外国語学部、山口大学教養部兼任講師        1988年 立命館大学国際関係学部助教授      1989年 同志社大学兼任講師        1993年 立命館大学国際関係学部教授      2001年4月〜2002年3月 シンガポール国立大学中文系客員研究員      2004年 立命館大学国際関係学部学部長    【研究業績】      著書『シンガポール・マレーシアの華人社会と教育変容』 光生館 1995年      共著『山東知識課本』 光生館 1993年 馬鳳如氏との共著      共著『地域研究調査法を学ぶ人のために』 世界思想社 佐藤誠編 1996年      論文・その他(最近のものだけ掲載)       ・「僑郷としての福清社会とそのネットワークに関する一考察」                立命館国際研究 14巻1号 2001年6月       ・書評 太田勇著「華人社会研究の視点 マレーシア・シンガポールの社会地理」                立命館国際研究 13巻2号   2000年12月       ・『華僑・華人事典』 文学・教育の項目執筆  弘文堂 2002年5月        ・「戦後馬華文学的発展軌跡1946−1965」                 新世紀学刊 創刊号 2001年9月 斯雅舎出版(シンガポール)       ・「帰僑作家米軍和馬華文学」                  『粤海橋』広東帰国華僑作家聯誼会 第1期 2002年3月                  『方修研究論集』甄供編 董教総教育中心出版 2002年5月       ・「馬来西亜華文教育的発展及其面臨的問題:以西馬和東馬的事例為比較」             『新馬華人 伝統与現代的対話』                  李元瑾編 南洋理工大学中華語言文化中心 2002年6月       ・「海外福清社会及其組織網絡」 新世紀学刊 第ニ期 2002年9月 斯雅舎出版       ・「従翻訳『可可園里的黄昏』看駝鈴的小説世界」                     王技木整理『論駝鈴的小説創作芸術』2002年7月       ・「中国新移民とシンガポール華人社会」立命館国際研究 15巻3号 2003年3月       ・「シンガポール華人社会の新しい変容」『地理』 古今書院 2003年8月号       ・「僑郷としての福建省福清地方と人口移動について−人口移動の背景を巡る初歩的考察−」                  『問題と研究』  2003年9月号  徳岡仁氏との共著 ・「対新加坡中国新移民的若干思考」 新世紀学刊 第三期 2003年9月 斯雅舎出版 ・「福州新移民の動向と僑郷の変容について」 『問題と研究』2004年8月号 ・「新馬華文文学研究在日本」 新世紀学刊 第四期 2004年10月 斯雅舎出版 ・「華人の言語と教育」 『華人社会 がわかる本』山下清海編著 明石書店 2005年       ・「東南亜華人的語言与教育初探」新世紀学刊 第五期 2005年12月 斯雅舎出版       ・「華人ネットワークと中国僑郷の事例研究」『途上国社会の現在』松下編 法律文化社 2006年 ・「華人ネットワークの変容」『グローバル化とリージョナリズム』篠田・西口・松下編                     御茶の水書房 2009年3月       ・福建省福清出身の在日新華僑とその僑郷 山下・小木・松村・張・杜 地理空間第3巻1号                            2010年6月    【過去・現在の研究プロジェクト 文科省科研費】      ・通貨危機以後の東南アジア諸国の企業、金融部門の改革、          再編に関する実証的研究−東南アジア=中国経済関係と日本の協力の観点から−                                  (代表立命館大学 西口清勝)      ・僑郷としての福建省福清地方の社会変容に関する考察          −人口移動の治安対策を巡って−(代表小木裕文 共同研究者 徳岡仁)      ・増加する華人ニューカマーズの中国における送出プロセスの解明(研究代表山下清海 分担       研究者 小木裕文 張貴民 杜国慶 平成18年度-平成20年度) ・中国における日本への新華僑の創出システムに関する研究(研究代表山下清海 分担       研究者 小木裕文 張貴民 杜国慶 平成21年度-平成24年度)    【趣味】       アジアの食文化にも興味を持ち、チャイナタウンの屋台の食べ歩きをしていました。現在は      美味しいレストランも回っています。酒は飲めませんので、華人、中国人との付き合いは食べ      ることで乗り切っています。マレーシアのKLで食べた肉骨茶、タンメンは最高でした。学生      達とは過去に上海、蘇州、北京、山東、福建、台湾、内モンゴル、シンガポール、マレーシア      を旅したことがあります。日本では横浜、神戸、長崎の中華街や新大久保のエスニックタウン      を歩き回りました。       その他の趣味としては博物館、美術館見学。現代中国の絵画や書が好きで、一時期収集に      熱中したことがあります。また、日本の絵画や書にも興味を持っています。お金が続かないので、      現在はほぼ中断しています。斉白石の「朝顔」、      高延軍の「曹操観蒼海」が私のお気に入りです。      映画やTVドラマ鑑賞も好きです。今では観る作品の傾向もずいぶん変わりました。「スタートレック」「スターゲート」シリーズは映画、TVシリーズをすべて観ています。      以前は東アジアの大衆文化研究のために映像資料を集めていました。    【調査対象地域】       シンガポール、マレーシアなどの東南アジア、中国僑郷地域、台湾。詳しくは『地域研究調査法     を学ぶ人のために』(世界思想社)に掲載されている拙稿参照。香港、中国、シンガポール、     アレーシア、タイ、インドネシア、台湾に調査旅行。東南アジアの華人社会に興味のある人     は拙著『シンガポール・マレーシアの華人社会と教育変容』(光生館)を参照。    【担当科目】      立命館大学国際関係学部で担当している主な科目です。      学部: 演習T・U・卒論指導  東アジア研究 文化交流論      大学院(国際関係研究科):グローバリゼーションと地域文化研究 特別演習 T・U    【所属学会】      アジア政経学会  日本中国語学会  現代中国研究会  日本華僑華人学会