
「数学が人生を豊かにする:塀の中の青年と心優しき数学者の往復書簡」
日本評論社
フランシス・スー 著、徳田功 訳
連続強盗の罪で服役するクリス。
数学者スー教授と文通を重ね、数学がいかに人々の日常に密接に結び付き人間の美徳を培うかを知る。
「数学をまなぶことにどんな意義や意味があるのか、そんな疑問に正面から答えた
数学者と若者の対話(瀬山士郎氏推薦文より)」

「数学者たちの黒板」
草思社
ジェシカ・ワイン著、徳田功訳
「数学が生み出されるところなら、必ずどこかに黒板があるだろう。」
数学といえば、抽象的な学問でいかにもデジタル化が進んでいそうに思えますが、
実は数学者の多くにとって、黒板はいまでも数学のための最重要ツール
であり続けています。黒板は数学と向き合い、数学者たちや生徒たちとつながり、
数学の世界を拡張してゆくのに必要不可欠な存在なのです。
そんな黒板に見せられた写真家が、フィールズ賞受賞者を含む100を超える
数学者の板書を撮影し、その板書を描いた数学者による、数学と黒板への
思いが綴られたエッセイを添えた本書。
「数学の手触り」が感じられるような、唯一無二の、黒板×数学フォトエッセイ
書評

「不確実性を飼いならす:予測不能な世界を読み解く科学」
白揚社
イアン・スチュアート 著、徳田功 訳
不確実な未来を、科学は予測できるのか?
異常気象や地震、コロナウイルスのパンデミック、さらには株価の暴落まで、この世は先の見通せないことばかり。
そんな世界を生き抜くために生み出されたのが、確率論や統計学、カオス理論、量子力学といった〈不確実性を読み解く科学〉だった。
天気予報や世論調査、新薬の臨床試験や株価予測など、いまや現代社会に欠かせない不確実性の科学は、いかにして生まれ、どのように利用されているのか?
科学読み物の名手イアン・スチュアートがわかりやすい語り口で解き明かす決定版。
書評

「インフィニティ・パワー:宇宙の謎を解き明かす微積分」
丸善
Steven Strogatz (著), 徳田 功 (翻訳)
微積分は人類が獲得した至高のアイデアの一つだ。
これなしには、電子レンジ、携帯電話、コンピュータは存在しなかっただろう。
不思議かつ素晴らしいことに、宇宙の従う自然の法則は微積分で表される。もし宇宙の謎とよぶに価するものがあるなら、それは微積分だろう。物理学者のファインマンはいった。「神の話す言語だ」
本書では、無限の原理を主題に、幾何学の片隅から生まれた微積分が世の中の近代化を助け、宇宙の法則を表すに至るまでを幅広い観点から見ていく。無限を正しく使えば、自然界の最深部の性質を予測し、宇宙の謎を解き明かすことが可能となるのだ。
微積分の素晴らしいアイデアを万人に伝えたいという著者の長年の思いから本書は執筆された。
これを知るのに計算方法を学ぶ必要はない。必要なことは絵や比喩を用いて説明する。
アルキメデスを始め、ニュートン、アインシュタインといった偉人たちの歴史的業績も詳らかにする。
書評

「同期理論の基礎と応用」
丸善
Arkady Pikovsky (著), Michael Rosenblum (著), Juergen Kurths (著), 徳田 功 (翻訳)
書評