2012年度 経済戦略論I (ゲームの理論と経済分析)(月2,C403)

授業の概要

近年の経済学は,ミクロ分析を基礎として行っており,特のその分析の基礎となるのは「ゲーム理論」です.経済学以外もほとんど全ての社会科学で応用されており,習得することが非常に望ましい理論です.ゲーム理論では複数の経済主体が存在する環境で,どのように行動したら良いかということを,戦略的に分析します.

到達目標

本講義では「非協力ゲーム」と呼ばれる理論を学びます. 一応の到達目標は,理論を理解することにありますが,学んだ理論を応用して分析に用いることが出来る様になることが最終目標です.

履修しておくことが望まれる科目

以下の単位を修得していることが望まれます.未履修者は各自学習しておいてください. 「経済数学T」,「経済学入門」,「基礎ミクロ経済学」

教科書

参考書

より詳しく勉強したい人には, より広く理解する為に

講義ノート

WebCTより入手可能

Office Hour

研究室(アクロスウィング544)にて.月曜12:20〜1:00

授業スケジュール

  • 4/9 イントロダクション:ゲーム理論とは何だろうか?
  • 4/16, 23 戦略ゲーム(静学ゲーム):ナッシュ均衡点,純粋戦略
  • 4/30 戦略ゲーム(静学ゲーム):ナッシュ均衡点,混合戦略
  • 5/7 戦略ゲーム(静学ゲーム):支配戦略
  • 5/14 戦略ゲーム(静学ゲーム):利害の対立と協力
  • 5/21 戦略ゲーム(静学ゲーム)の応用例
  • 5/28 戦略ゲームの問題演習
  • 6/4 ダイナミックなゲーム:ゲームツリー
  • 6/11 ダイナミックなゲーム:後ろ向き帰納法,部分ゲーム完全均衡
  • 6/18 ダイナミックなゲーム:ダイナミックなゲームの応用例
  • 6/25 繰り返しゲーム:共謀,割引率,トリガー戦略
  • 7/2 繰り返しゲーム:フォーク定理
  • 7/9 不確実な相手とのゲーム:ベイズ完全均衡
  • 7/16 ダイナミックなゲームと繰り返しゲームの問題演習(模擬試験)
  • 成績評価

    期末試験のみによって行う. (注意)試験終了後の単位に関する質問・要請は,一切受け付けません.質問・要請がある場合は,講義期間中にすること.