前期試験の採点も終わり、評価について掲載します。
ホスピタリティ産業論においては、定期試験60点、プレゼンテーション40点で行っています。
(1)プレゼンテーションの結果について、(2)定期試験の結果について、(3)最終評価についての三点を掲載します。
2010年度は、13グループが参加し、それぞれのグループで次のような評価となりました。
全体の印象ですが、プレゼンテーション技術は、年々良くなっています。ただし、自分たちの見方をしっかりと持っていたグループと、まだ理解が足りないグループがあったと思います。できることならば、焦点をはっきりとさせて、自分たちなりの物事の捉え方、というものを明確に出して欲しかったと思います。
そのため、合計の平均は約30点ですが、最も高いグループで35点、もっとも低いグループで28点と、例年に比べて差が生じていません。
今年度の定期試験は、問題を一問出しました。それは、次のものになります。
この試験全体の結果は、次のとおりです。
平均点 | 31.6点 |
最高点 | 60点 |
最低点 | 15点 |
中央値 | 30点 |
事前に講義で予告しましたが、だいぶ記述された内容に差が出ています。
今年度も、誤字脱字が少なかったと思います。ただし、事前にしっかりと準備してきたと思われますが、内容が表面的なもののように感じられました。
回答の内容についてですが、テーマを大きく設定してあるため、どの部分から捉えて論述するのか、が非常に重要となります。内容は自由ですので、どの部分に絞り込んで書くのか、テーマを自分なりにどのように設定するのか、ということとなります。このあたりが広く捉えられているため、全体について書かれてはいるけれども、いったい何をすれば良いのか、がはっきりと書ききれていない人が多くいました。
解答の傾向ですが、様々な企業の例が見られました。ただし、9割がたの企業は、私が知っているもののため、新鮮味があまりありませんでした。そのため、ユニークな答案が少なく感じましたし、状況の認識や実感が少ないような印象を持ちました。つまり、ほとんどの人が経営者になりきれていませんでした。
また、「重要」な点が同じように複数書かれており、絞り込まれていませんでした。もっと絞り込んで、「これこそが重要だ!」というような書き方の方が字数からすれば、より良い答案になると思います。また、正答は一つではありませんので、もっとオリジナリティを出して、自分らしさで論述してもらった方が良いと思います。
最終評価ですが、素点では次のような点数となりました。
平均点 | 59.4 |
最高点 | 91 |
最低点 | 15 |
中央値 | 63 |
また、これを受けて若干の調整をした上での実際の評価は、次のような人数の分布になります。
A+ | 2 |
A | 8 |
B | 15 |
C | 12 |
F | 11 |
今回の総評をするのであれば、背景となる様々な知識が足りないと思います。もっと色々なことに興味を持って、様々な事を組み合わせて考えてみてください。そうすれば、自分なりの答えを見つけられるようになります。
最後に、これらの結果などについて問い合わせなどがあれば、メールなどで直接問い合わせしてください。