*人材開発論試験の講評について*
(1)レポート等の提出状況について
(2)定期試験について
(3)最終評価について
(1)レポート等の提出状況について
2009年度は、外部からゲスト講師を3回呼びました。また、プレゼンテーションの機会を1/6に設けました。ゲストに関しては、1回あたり10点満点、プレゼンテーションについては10点での配点をしています。なお、レポートの提出状況は下のとおりです。
稲葉さん
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72.3%
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井本さん
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68.0%
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鬼丸さん
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72.1%
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プレゼンテーション
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6名
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これらのレポート提出状況を踏まえて、それぞれの人の持ち点の平均点は、30点満点中、16.2点でした。なお、レポートの採点に関しては、ゲストがお話になられた内容を正しく理解し自分の学んだことや意見が述べられているものが8〜10点、足りない点があるもの5〜7点、とりあえず出したような内容のもの〜4点で採点をしています。
(2)定期試験について
定期試験に関しては、「1.企業内の評価について、現状を踏まえたうえで、あなたの考えを述べなさい。(35点)」「2.あなたの将来のキャリア像について、今後の社会やキャリア・アンカーなど、講義の内容と関連させて述べなさい。(35点)」という問題を2問出しました。
1問目のポイントは、「現状を踏まえた上でのあなたの考え」が述べられているかになります。多くの人が評価について自分の意見を言うのみで、現状について触れられていませんでした。また、社会の評価の現状について間違った認識をしているものも多くいました。これらの現状についての理解が足りないため、説得力が足りなくなっています。一応評価について触れられているものを15〜20点、現状について触れているものを20点〜30点、さらに自らの考えを説得力をもって述べているものを25〜35点で採点しています。
2問目においては、キャリアそのものについて誤解して書いている人が多くいました。また、キャリア・アンカーについて書いている人の中にも誤解している人が多くいました。また、昨年度と同様に、「なぜそうなのか」の部分まで踏み込まず、自分の考え方の源泉に触れず、表面的なものが目立ちました。「なぜなのか」について、人に伝えようという努力が薄かったように感じます。述べられているキャリアが説得的かどうか、を基準として採点しており、ただ希望を述べているもの10〜20点、経験などの裏づけを述べているもの20〜30点、説得力を持っているものを30点〜35点で採点をしています。
なお、定期試験の平均点は、1問目が22.9点、2問目が20.9点となりました。
(3)最終評価について
レポートと定期試験をあわせて、最終評価を行いました。平均点は63.3点で、よくできている層と、ほとんどできていない層に大きく二分されていました。今回の試験に関しては、最終的に評価の調整のため、全員に一律5点の加点をしました。
人数 | 比率 | |
A+ |
6
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5.9%
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A |
13
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12.9%
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B |
20
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19.8%
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C |
31
|
30.7%
|
F |
31
|
30.7%
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なお、プレゼンテーションを行った人については、評価がC以上となりました。今年度は、評価がしっかりとされるような層から、ほとんど評価されない層まで幅広くなっています。昨年度と同様に、中間の評価が少なくなり、勉強内容も含めて二分されている傾向にあります。特に、授業に出ず、また考える、ということができていない層が目立っています。