不規則性や複雑性を有する現象は形状のみならず時間的変動においても存在し,それらの複雑な現象は自然現象や社会現象の至る所でよく見られます.
このような不規則現象は海岸線や河川の形状,樹木の形状,株価の変動などが挙げられ,それらを定量評価することは容易ではありません.
本研究ではフラクタル幾何学の概念を利用して,材料の表面性状不規則性の定量的評価法を確立することが主な目的です.今年度は,特に異方性の有無および,異方性の程度を含めた定量評価法の確立に取り組みます.
疲労破面のフラクタル定量解析に関する研究