1.宇宙のかなたにあるA星は大気の成分や気温などの環境が地球とそっくりであり,そこにすむ高等生物Xは人類とそっくりであったが,ただひとつ,このXはコミュニケーションのための音声言語はもっているがその音声言語を書き記す文字が存在しないという点が異なっているとする.この星における使いやすいインターフェイスに関して考察せよ.
2.
2.BKCキャンパス(及びそのアクセス)において障害者・高齢者に配慮している,又は配慮が欠けている設備・機器についてできる限りたくさん箇条書きし,それぞれについて2行以内で説明せよ.(制度等は除く)
1.2006年度および2011年度に出した問題である。この年の説明では詳細に採点の基準を解説していたので、きちんと勉強していた人は点が取りやすかった問題だったはずである。なのにできていない人が多いということは過去の問題も見ていないのでしょうねえ。
あいかわらず一般論を語らずに、「例えばこの機器の場合は」などと特定の例だけを挙げている人が一定数いるが、これでは加点しにくい。一般的な話で説明できないといけない。一般的な話の後に例として挙げるのは悪いことではないが。
また以前の解説にも書いているが、「可視化」「対応付け」「フィードバック」「制約」だけ書いている人が複数いるが、この問題ではあまり重要ではないので大して加点できない。たしかにこれらを書けば結構点が取れる問題もあるが、この問題で重要なのは、「文字を使った外界の知識が十分に利用できないこと」である。そのことが書けていないとどんなにいろいろ書いていても半分程度までしか加点できない。
ほかも過去の解説と大体同じである。
平均点15.7点/30点満点。満点は7%。それに対して10点未満が27%もいて、これらの人たちが平均点を大きく下げていた。本質を突いた答えでないと、なかなか点には結びつかない。
2.これも2015年度など何回か出している問題である。まあ、勉強していなくても0点にはならないだろうが、意識してみていないと満点をとるのは難しいかもしれない。すべて講義で話したものばかりではないが、講義でエレベータ内の車いす用の操作盤、アクセシブルトイレ、点字ブロックなどについては写真を見せながら話しているので、そのあたりは最低書いてほしかった。また、教室の車いす用机や建物の入り口のスロープ、階段の手すりなどは毎日見ているはずである。
こちらも過去の解説に書いていることがそのままあてはまることが多い。ここが足りない、あそこが足りないとばかり書いていた人も多いが、配慮がされている部分に気が付けているかどうかを尋ねているのであり、配慮されている部分の指摘がないとあまり点はつけられない。配慮されていない部分は、重要な指摘のみ加点している。なんでも健常な若者と同じにできるようにすべきなのではない。エレベータが混むのが問題なら健康で元気な学生諸君が譲ればよいだけである。通路だって、机が動かせる場所は狭かったら広げればよい。すれ違えないなら、道を譲ればよい。キャンパスが広いのはその通りだが、電動車いす等を使えばよい。図書館の入り口のゲートについても書いている人が多かったが、必ず見える位置にスタッフがいて、困っていたら横から通してくれるので、問題がない。スロープが建物の端にしかないなどもうちょっと配慮したほうが良い部分は確かにあるが、すべての箇所になんでもつける必要があるというのは必要な経費が膨大になってしまうから言い過ぎである。設備・機器が不十分で全くできないのは困るが、少しの不便でも我慢すべきではないというのは過激すぎる。あと、現在工事中のユニオンのエレベーターについて書いている人も多かったが、工事中で仮営業をしているところでもすべてバリアフリーにするのは理想ではあるが、現実的にはちょっと無理がある。
解答の表現も気になる点が多い。例えば「点字ブロックはあるが少ない」と書けば加点しているが、「点字ブロックはほとんど見ない」と書かれていると点字ブロックがあることに気が付いていないように読めてしまう。そうなると加点しづらい。そういう書き方ひとつで点数がもらえない人も多くいた。
前回も指摘したが、「この建物に〜がある」と書かれると、他にもあることに気が付いていないことになるので、やはり加点しづらい。1番の問題でも一般化した解答にしないといけないと書いたが、こちらも同じである。
平均点15.4点/30点満点。もっとできると予想していたが出来が悪い。重要な点を見逃している人が多かった。満点は5%のみ。10点未満も29%いて、この人たちもいろいろ書いてはいたが、大事なところに気が付いていなかったり、説明がおかしかったりしていたために点数には結びついていなかった。