モデルと論理的真理
* 論理的真理:どのような可能性を考えてもつねに真であり、偽になる可能性がない
命題論理の場合:命題変項の値の可能な組み合わせの数は、必ず一定で有限。
述語論理の場合:個体変項や述語文字に対する値の与え方(モデル)は、無限に多くの異なったものが可能。
* 非存在の証明
述語論理の式が論理的真理であることを確かめるには、その式が、可能な(考えられる)すべてのモデルに対して真であることを示せばよい。でもどうやって?
その式を偽とするモデルが存在すると仮定する⇒矛盾が生じる⇒偽とするモデルは存在しない⇒すべてのモデルに対して真である
* 推理の妥当性と論理的真理
「AゆえにB」が妥当(AからBが論理的に出る)⇔「A→B」が論理的真理
「A1, A2ゆえにB」が妥当⇔「(A1&A2)→B」が論理的真理
「A1, A2, A3ゆえにB」が妥当⇔「(A1&A2&A3)→B」が論理的真理
…
「A1, A2, ...AnゆえにB」が妥当⇔「(A1&A2&...&An)→B」が論理的真理
A1, A2, ...Anがすべて真でBが偽⇔「(A1&A2&...&An)→B」が偽
A1, A2, ...AnとBの否定が矛盾する
⇔「(A1&A2&...&An)→B」が論理的真理
⇔「A1, A2, ...AnゆえにB」が妥当
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