まとめ:必ず試験に出る論理学
* 「すべて」や「存在」を含む文の論理構造
普遍命題「すべての論理学者は哲学者である」⇔(∀x)(F(x)→G(x))
存在命題「哲学者でない論理学者も存在する」⇔(∃x)(F(x)&〜G(x))
個体(個々のもの)が、「…は哲学者である」「…は論理学者である」等の条件を満たすかどうかということがらを単位に分析する
ただし、個体の名前(「クルト・ゲーデル」「ルイス・キャロル」など)は現われず、不特定の個体を表わす記号(x, y, z...)用いて表現する
普遍命題は存在命題の否定として、存在命題は普遍命題の否定として、たがいに書き換えることができる
* 「すべて」や「存在」を含む推理
「(前提1)ある哲学者は論理学者である ⇔(∃x)(F(x)&G(x))[(∃x)(G(x)&F(x))]
(前提2)いかなる美学者も論理学者ではない ⇔(∀x)(F(x)→〜H(x))[(∀x)(H(x)→〜F(x))]
ゆえに、(結論)ある哲学者は美学者ではない ⇔(∃x)(G(x)&〜H(x))」
推理が妥当である(論理的に正しい)かどうかは、すべての前提と、結論の否定を合わせたものが、論理的に矛盾を含むかどうかを調べればよい
上の場合は、すべての前提と結論の否定を合わせると、「哲学者でもあり論理学者でもあるものが存在する」ということと、「哲学者でもあり論理学者でもあるものは存在しない」ということが同時に成り立たなければならないことになり、矛盾が生じる
[(結論の否定)すべての哲学者は美学者である ⇔(∀x)(G(x)→H(x))]
つまり、上の推理は妥当である
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