イントロダクション:20世紀哲学のなかの分析哲学


ケンブリッジ(1900-)、ウィーン(1920年代)、オクスフォード(1950-)、

ハーヴァード他北米の諸大学(1950-

古きウィーンやオクスブリッジを形成していた意味や価値の世界が崩壊する。

ラッセル:貴族的大学人から平和運動家へ。

ヴィトゲンシュタイン:ユダヤ系大富豪の子息から奇妙な隠者へ。

Cf. ウォー『ブライヅヘッドふたたび』

そこで、「論理」や「科学」を武器に新しい意味世界の構築を図る。

しかし、新しい帝国における意味の欠如も蔽いがたい。

Cf. フィッツジェラルド『グレート・ギャツビー』、スタインベック『エデンの東』

宗教戦争から啓蒙にいたるヨーロッパの歴史とパラレル。

「意味」の多義性:フレーゲの論文 'Über Sinn und Bedeutung'1892)〜

意味=人間の精神がとらえるもの。意味の限界=認識、思考の限界。

論理主義=人間の精神が明晰に理解する論理から、数学の全体を導き出す。

論理実証主義=意味と認識の内容をすべて感覚経験から導き出す。

ヴィトゲンシュタインの『論考』=超越論的な「論理」によって意味の限界を確定する。

近世における合理主義、経験主義、カントの企てに対応。

ポスト論理実証主義の哲学は、意味の外部に注目する。:

知性の限界の外部に注目したロマン主義以降の哲学運動に対応。


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