A | B | C | D | 計 | |
3回生 | 10 | 21 | 2 | 2 | 35 |
4回生以上 | 0 | 1 | 2 | 0 | 3 |
計 | 10 | 22 | 4 | 2 | 38 |
割合 | 26.3% | 57.9% | 10.5% | 5.3% | 100% |
授業への出席・参加の度合いによる平常点を50%、レポートを50%の割合で評価した。評点はおおむねつぎのようなことを表わす。
A 授業への出席が70%以上で、レポートの内容が平均程度またはそれ以上。
B 授業への出席が50-80%程度で、レポートの内容が平均程度またはそれ以下。
C 授業への出席が50%程度またはそれ以下で、レポートの内容が平均程度またはそれ以下。
D 形式の上ではレポートが提出されているが、評価の対象とし得ないもの。
K 文学部では、評点K(棄権)は使用していない。
配布したプリントで指示した論題から、ラッセルとデカルトの対比、ラッセルとヒュームの対比を選択したものが多かった。だが、二人の哲学者の見解のまとめを行なう際に、主題を適切に限定できていない場合が目立つ。そのため、レポート全体を貫くテーマが不明確になったり、議論の焦点がずれてしまっていることが多い。
たとえば、ラッセルに関しては数学的知識にかんする見解をまとめ、ヒュームに関しては、原因と結果の関係にかんする見解をまとめて、ヒュームがア・プリオリな知識を否定するのに対してラッセルはア・プリオリな知識を認めるなどとしているものがあるが、同じ対象にかんする知識について、両者の見解をまとめなければ、対比する意味がなくなってしまう。
その他、指示した論題以外を設定した場合でも、授業で取り扱った主題との関係を明らかにする必要があるが、その点が十分でない。まったく無関係であっては、成績評価の対象にすることができない。