テーマと授業目標
音声学は言語音にかかわる諸問題を科学的に分析し、解明する学問である。
世界で先端をいく音声科学は今や多学問分野(言語学、音響、情報工学、信
号処理、コンピュータ科学、スピーチテクノロジー、心理学、言語教育、聴
覚障害、等)を包括するようになり、研究目的によりその研究方法もより専
門化し細分化するようになった。
本講義では、音声学の基礎項目に焦点をあて、応用編(音声学II)への土
台を形成したい。
授業計画 (スケジュール・内容等の計画)
前期の音声学では、音声学に関する専門的な知識を持たない学生諸君にま
ず、音声学の生理面、音響面、知覚面関する興味深い現代的トピックについ
て論じていく。たとえば、人は脳でどのように言語音を処理し、産出するの
か。幼児はどのような段階を経て言語を身につけるのか。言い間違いは脳の
働きや仕組を究明する材料となるか。言語は、我々の思考を限定するか。外
国語音声言語教授法では、どのような方法が一番効率的か。コンピュータは
人間の自然言語を正しく聴解し反応するようになるか。日本語音声構造はは、
世界の言語のなかでも特殊なのか。サルは「言語」でコミュニ ケーション
できるのか。言語音はどのように変化してきたか、等。講義や演習を通じて
一緒に、言語音の不思議ついて考えていきたい。前期セメスタでは、次のよ
うなテーマをカバーする予定である。
音声学概説/言語の起源
サルの言語習得/本能型と文化型
幼児の言語習得/喃語はユニバーサル
早期外国語教育/小学校からの英語教育
方言周圏論/全国アホ・バカ分布考
大阪弁と京都弁/標準関西弁
日本語の乱れ/若者ことば
五十音図の成立/日本語の変遷
話し言葉の使い方の難しさと問題点
言語障害/吃音
調音音声学
まとめ
評価方法・基準
毎回の積極的な授業参加を絶対条件とする。その他、出席率、宿題、
試験などを総合的に評価する。また、電子会議室などを通じて、意見交換
をおこないたい。
テキスト/参考書
プリントや電子掲示板などで講義内容のレジメを示すが、参考文献など
についは、講義中に指示する。
テーマと授業目標
音声学は言語音にかかわる諸問題を科学的に分析し、解明する学問である。
世界で 先端をいく音声科学は今や多学問分野(言語学、音響、情報工学、信
号処理、コンピ ュータ科学、スピーチテクノロジー、心理学、言語教育、聴覚障
害、等)を包括する ようになり、研究目的によりその研究方法もより専門化し細
分化するようになった。
本講義では基礎編(音声学I)に続く応用編として、受講
者に音声学の興味深い問題提起をしたい。
授業の流れ(スケジュール・内容等の計画)
後期の音声学では、次のようなテーマをカバーし、実際にクラスで音の
聞き取りや発声練習なども行う予定である。
国際音声記号
音声記号表記(日本語)
聞き取り練習
発声練習
音声記号表記(英語)
聞き取り練習
アクセント・イントネーション
音の物理的性質
音響/実験音声学
スペクトログラム分析
統計1(マンウイットニーUテスト)
統計2(スピアマン相関関係)
まとめ
評価方法・基準
毎回の積極的な授業参加を絶対条件とする。その他、出席率、宿題、
試験などを総合的に評価する。また、電子会議室などを通じて、意見交換
をおこないたい。
テキスト/参考書
プリントや電子掲示板などで講義内容のレジメを示すが、参考文献など
についは、講義中に指示する。
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