2013年冬、ぼく(ちびてこちゃん)は中国の浙江省を旅してきました。
いろんな名勝旧跡をめぐってきたよ。
ここではその模様を皆様にお伝えします。

1日目 空を飛んで杭州到着。
2日目
 
まずはホテルで両替。 一時期に比べるとまだ円安傾向。
やっぱり両替は現地でするのがお得だね。
神といえどもその辺は気になるよ。
 
情緒あるホテルの敷地内で、これからの旅程への期待に胸をふくらませているところ。 

曹娥廟

浙江省上虞市にある。曹娥は後漢時代の人。溺れた父親を救うために自らも川に飛び込み、三日後に父親の遺体を背負って浮かび上がったという。その孝心をたたえ、元嘉元年(151)に碑と廟が建てられた。後世王羲之が碑を書いたことでも有名。
何度か火災に遭ったりしてそのたびに再建されてきたようだが、現在の廟は民国18年に火災で焼失後再建されたもの。
 
曹娥墓碑。
川に飛び込んだ時、曹娥はまだ14才の少女だったという。
 
朱娥像。 北宋の治平三年(1066)に朱娥という女性が祖母をかばって殺されたことから、その孝心をたたえられ、ここに祀られた。
 
 誰でしょう?
 
中国では二頭の獅子が門前に配置されていることが多い。
日本でいう狛犬だね。
一方は球と、もう一方は子獅子とじゃれている姿を良く見る。
この獅子は嬉しそうに挨拶してくれたよ。

大禹陵
浙江省紹興市の郊外、会稽山のふもとにある。伝説上の聖王、禹を紀念して作られた陵墓。

禹は黄帝の子孫で、帝堯の時に禹の父、鯀が治水事業で功績をあげ、禹はそれを継いで治水事業に力をそそいだという。その後帝舜のときに治水の功績により帝の位を譲られ、夏王朝をひらいたとされている。『史記』五帝本紀や『尚書』禹貢などにその話が見える。

禹は後に実在の人物のように書かれたけれど、もと洪水をつかさどる神で、魚や熊の姿をしていたという伝説も残っているんだ。白川静先生の『中国の神話』にそのあたりのことが書いてあるよ。

ぼくも実は何千年か前に禹には会ったことがあるよ。懐かしいね。元気かな。

大禹陵碑。明代、当時の紹興の知事であった南大吉が建立。
後世台風で割れてしまったが、修復された。
 
ぼくの大好きな編鍾がここにも飾ってあったよ。
古代、音楽は調和を表すものとして政治的にも重要視されたんだ。
孔子も音楽が大好きだったね。
禹廟の中にある岣嵝(こうろう)碑。

甲骨文字や篆書とも異なる、謎の文字が書いてある。言い伝えによれば、禹が治水をしたときに建てたものらしい(諸説あり)。

もとは湖南省の衡山県にあったらしいんだけど早くから失われてしまい、これは明の嘉靖二十年(1541)に張明道が岳麓書院にあった拓本をもとに再建したものなんだって。

明代の学者楊慎らが解釈を試みていて、ここにも釈文が加えてあるから内容はわかるようになっているよ。

禹廟を見下ろしたところ。
それにしても大禹陵はだだっ広い。
 
日がだんだん暮れてきて、橋の欄干から遠くを見つめていると昔のことが思い出されるよ。
 

今日の予定が終わってホテルに戻ったところ。

中国に来たらやっぱり青島啤酒だね。青島には青島啤酒博物館もあるそうだよ。毎年8月には国際ビール祭も開催されているね。
今回紹興酒の工場にも見学に行ったけど、試飲はやっていなかったよ。残念…

ちなみにぼくは神だからお酒も飲めるけど、未成年は飲酒しちゃだめだよ。
かく言うぼくも酔って後ろ足が机から落ちそう。

 次のページへ→


 

このコンテンツは全て立命館大学中国文学専攻の著作物です。
無断複製や転写は厳にお断りします。
(c) Ritsumeikan University Chinese Literature Major, since 2000


中国文学専攻トップページへ

 

お問い合わせはこちら