数日間の滞在ののち、済南市から国内線で北京へ移動。
中国の国内線は搭乗口が変わることがよくあるので注意しよう。済南市→北京まで飛行時間は約一時間。

なお、北京空港はターミナルが3つあり、それぞれがだいぶ離れているので、出発の時には自分が乗る飛行機がどのターミナルから出るのかよくよく確認しよう。現在は地下鉄で市内まで通じており便利だが、これもターミナルごとに駅が違うので気を付けよう。

南鑼鼓巷
今回泊まったホテルの近くにある観光街。数年前にも来たことがあるが、相変わらず賑わっていた。いろいろなお店が立ち並び観光客であふれている。

なお、歩行者天国ではなく時々車やバイクなどが入ってくるので、さすがに飛ばしてくることはないが、警笛を鳴らされたら避けよう。

近くに地下鉄の駅も出来て便利になった。駅に立ち入る際に荷物の安全検査があるが、新しい路線にはホームドアもあり、トイレもきれいだ。事前に乗り換えを調べておけば、市内のどこにでもいけるようになっていて非常に便利になった。


北京大学

ここは観光地ではないが(立入制限も結構厳しい)、今回知り合いの先生にお会いするため入れてもらった。

数年前に移転したという中文系の新しい建物の前で記念撮影。情緒があって良い。

かつて立命館の先生方が留学し、そのときに住んだ寮も新しく建て替えられていた。10年前に背の低かった木々もすっかり生い茂り、歳月を感じたよ。









その後で大学近くの書店に連れて行っていただいた。
左の写真はその書店にいた猫。本を汚すようなことはせず、いつもおとなしく店内をうろうろしているそうだ。可愛い。

たくさん本を買いたかったが荷物が重くなるので数冊にとどめておいた。

国家博物館

北京には首都博物館などいくつか有名な博物館があるが、今回は天安門広場東にある国家博物館を訪れてみた。
ここはもと国立歴史博物館と革命博物館があったのだが、合併されて2011年より国家博物館として公開されている。

地下鉄「天安門東」駅から外に出ると、いきなり広場に入るための安全検査がある。漠然と人が集まっているが、思ったより早く進むので長くても20分ほどで通過できる。油断していると人が割り込んでくるので前にいる人にぴったりくっついて進もう。係員にパスポートを見せて荷物を機械に通せば広場内に出られる。

ちょうど行ったのが夏季休暇中だったので、そこからまた博物館に入るまでに並んだが、割と列が早く進むのであきらめずに並ぼう。外国人は南側の受付に行ってパスポートを見せると無料入場券がもらえる。そこからまた並んで入り、安全検査を受ける。ペットボトルなど液体を持っていると、その場で飲んでみせるようにと言われるので、一口飲もう。

多くの展示があるが、とにかく広いので「古代中国」の展示をざっと見るだけでも数時間かかる。あんなに行列があったのに、その広さ故に日本の有名な展示の時のようにすし詰め状態になることもなく、割とスムーズに進める。貴重な資料がたくさん展示されているので、時間が許せば行っておきたい博物館だ。記念品も充実しているよ。

写真はロビーにて撮影。休憩できる場所が少ないのでみんな階段などに腰を下ろしていた(かく言うぼくも…)。

博物館を出てから、道路の向こうに天安門を見ながら東へ歩いて東単まで行った。

ここから故宮博物館に入ることができるけれど、故宮博物館をじっくり見るには一日時間をとっておいた方が良いだろう。

何年か前に行ったことがあるが、宝物展を見ている途中で停電になり、復旧せずに建物から追い出されてしまった。到着したばかりの外国人が通訳を通して、「はるばる外国から来たのに…」と怒っていたのを見た覚えがある。今はだいぶ改善されて設備も良くなっていることだろう。

前海・後海付近

北京から済南市へ移動する日、飛行機が夕方の便だったので、チェックアウト後ホテルで荷物だけ預かってもらい、付近を散策した。南鑼鼓巷からは故宮北側の前海・後海へとつながる道があり、数分歩けば到着する。
 
南鑼鼓巷からすぐ入ったところにあった書店にいた猫。
のれんのマークがおしゃれ。

なおこの付近は昔ながらの四合院と呼ばれる造りの家屋が残る胡同だが、現在も一般の人が住んでいて、公開はされていないところが多い。門の外から雰囲気だけ味わおう。
 
前海にはあひるちゃんボートなどもあったが、こんな昔風の船もあった。

余談だが、10年前に訪れた時にも「遊泳禁止」の看板があるにもかかわらず泳いでいる男性たちがいたが、今回も泳いでいる人たちがいた。ほんの2、3人だったが、皆仲間のようで、もしかして「前海で泳ぐ会」とかが存在するのだろうか…。それにしてもこの水質…お腹壊しそう。

このあたりはだいぶ前からバーが並ぶおしゃれな地域だったが、今回訪れた時には閉まっていたり改装中だったりするお店が多かった。転換期なのかもしれない。

鍾楼・鼓楼

鍾楼と鼓楼は前海・後海のすぐそばにあり、昔、時を告げるために鐘や太鼓が鳴らされたところ。セット入場券が30元。

元代に建設されたそうだが、焼失し、現在の建物は清代に建設されたのち、近年の改修を経ているそうだ。

右の写真は前海から鍾楼と鼓楼を見たところ。奥(北側)に見える建物が鍾楼、手前に見える建物が鼓楼である。

それぞれに安全検査があるのでちょっと煩わしいが、上ると付近が一望できる。



鼓楼の下にいた猫。近づいたら振り向いて挨拶してくれた。
 

鼓楼に上る階段。鍾楼もだいたい同じ感じだが、こんなふうに急な階段がまっすぐずっと続くのだ。来た人は驚いて「撮らずんばあらず」だった。なんかこうやって写真に撮るとだまし絵みたいだが…。途中で立ち止まって電話している人がいて「おいおい!」とつっこみたくなった。

上るのは息が切れる程度だが、下りはそれに加えかなり怖いので、高所恐怖症の人にはきついかも。手すりをしっかり持って、足元だけ見てゆっくり下りよう。

鼓楼の上には古代の時計、「漏刻」などが展示されている。これは復元したものだそうだが、昔は宋代の漏刻が保存されていたらしい。

なお、鼓楼では一日に何度か太鼓の実演を行っているようだ。聞きたい人は事前に時間を調べてから行こう。

このあと北京空港から済南市へ行き、翌日早朝済南市の空港から帰国した。済南市の空港は国際便のロビーが何故か直前にならないと開かなくてひやひやしたけれど、無事に時間通りの飛行機に乗ることが出来た。

以上、今回の紹介はこれで終わり。皆さんも機会があったらぜひ行ってみてね。
今回食事の情報が全然無かったけど、済南市も北京もいろいろ美味しい食べ物があるから、それも楽しんでね。

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