山東博物館

済南市のやや郊外にある。もともとは1954年に設立された歴史ある博物館。現在の建物は2010年に竣工したもので、名称も「山東省博物館」から「山東博物館」と新しくなった。右の写真は歩道橋から博物館の建物を撮ったもの。

入場料は無料。パスポートを見せれば入場券をくれる。荷物の安全検査を受けて入ろう。ロッカーがあるので、荷物が多い人は預けることもできる。

ぼくが行った時には夏季休暇前だったので比較的空いていた。特に先秦~漢代の考古文物が充実していて素晴らしい。済南市に行ったらぜひ行くべき博物館。

設備も整っていて、あちこちにベンチがあるのも休みながらの見学ができるので良い。トイレもたくさんあって便利。

左の写真は博物館内の書店の入り口。孔子(?)の人形が可愛い。

ただ、記念品グッズを売っている売店が閉まっていて、書店の人に聞いたら何か理由がありそうだったがよくわからなかった(準備中?)。
特別展で山東省各地の博物館オリジナルグッズの展示もあったので、これが買えるのかと期待していたのに…残念!

とりあえず書店で所蔵品の図録を購入したが、次回行った時にはぜひ博物館グッズを購入したい。
 
泉城広場

趵突泉公園の東側にある広場。済南市というとここの写真が出てくる、有名な広場だ。地上には噴水などがあり(夜にはライトアップされる)、地下にはショッピングセンターが広がっているらしいが、今回ショッピングセンターには行かなかった。そういえば趵突泉公園に行った日、朝ここを通り過ぎたが、何か音がするので見てみたら、おじさんが鞭さばきの練習をしていた。どこで使う技なのか…(そういう競技があるのか?)。
 
この公園の東端に、山東省ゆかりの偉人の彫像をならべた箇所がある。
 
せっかくなので孫武と一緒に記念撮影。西日が暑いですね。

芙蓉街

芙蓉泉にちなんで名づけられた通り。芙蓉泉自体は小さなもので、ちょっとした貯水池という感じだったが…

写真の右側に見える門が入口になっていて、小吃(ちょっとした食べ物)のお店などが軒を連ねる、観光道路である。そんなに長い通りではないが、済南市に来たらここへ行け、という場所としてテレビやネットでも紹介されていた。

手前は彫像だが、北京でこういう彫像のパフォーマンスをしている人を数か所で見かけたよ。

ぼくが見た限り一番人気があったお店。売り子のお兄さんの威勢もあってか、人が集まっていた。臭豆腐のお店なので、特に済南市の特産という訳でもないと思うが。

猫カフェ。中国でも猫カフェが流行っているそうだ。この他にもあった。北京でも見かけたよ。

済南市博物館

市の博物館。こちらも身分証を見せれば無料で入れる。

展示物はあまり多くない。山東博物館に行くのであれば、正直、こちらは特に見に来なくてもいいかな…と思った。
それと、冷房が入らないので、夏は要注意だ(真夏はさすがに入る?)。

なお、タクシーの運転手に市博物館と伝えたら、もっと東(歩いて7~8分くらい)にある山東省文化館の前で降ろされてしまったので、こちらはあまり有名ではないのかもしれない。文化館はあとで知ったのだが、もと山東省博物館があった場所に2013年に建てられた施設だそうだ(何故か百度の地図には載っていなかったが…)。今思えばそっちにも寄ってみれば良かったのだが、すっかり忘れていた。

千佛山公園

済南市博物館と山東省文化館のちょうど中間地点に入口がある公園。隋の時代より仏像が開削されるようになり、千佛山と呼ばれるようになったのだそうだ。入場料は30元だが、中にある各仏閣寺院に入るにはそれぞれ別料金が要るというシステム。入場券の裏面にちっちゃな地図があるのと、標識があるのでそれを頼りに歩いたが、想像よりずっと広いので注意が必要だ(中国あるある)。この日とにかく暑かったので、疲れてしまって一部しかまわれなかった。

ネットの情報で「行きは索道(リフト)で山の上まで行き、帰りは徒歩で下ってくると良い」とあったのでそれに従った。片道20元。往復だと30元だそうだ。
最初は余裕だったが、だんだん高くなっていき、これが結構怖かった。高所恐怖症の人は注意。

頂上までは索道を下りてからまだだいぶ階段を上ったが、その途中で見つけた、「歴山飛瀑」の碑刻(うっすらとしか見えないけど…)。清代の桂馥書写によるものだという。
 
この先もっと頂上まであったのだが、暑いのでここまでで諦めた。ちょっと見えにくいけど、下界を見下ろせる岩にて休憩。

その後、下まで休み休み階段を下りていった。結構年配の人たちが散歩がてら(?)来ていて、中国のお年寄りは元気だなと感じた。
 
寺院などはあまり見なかったが、万佛洞は涼しそうだったので入った。入場料15元。洞窟にずらっと様々な大きさの仏像が並んでいる。作られたのは1992年と新しく、各地の石窟の仏像を仿刻したものだそうだ。結構奥深くまで続いていて、途中人が全然いないところもあったのでどきどきした。一番奥はお寺になっている。
夏におすすめ。
 今回泊まったホテルの窓からこの千佛山が見えていて(索道で上ったのはたぶん右側矢印の山の途中まで)、左側矢印に見えている巨大な弥勒像のところまで行ってみようと思っていたのだが、入場券裏の地図に載っていなかったというのもあり、結局どこにあるか分からず辿りつけなかった。

今この記事を書くにあたって再度調べてみたら、公園東の観音堂まで行ったのだが、その比較的近くにあったようだ。もうちょっと頑張れば行けたのに、惜しい。

この仏像がある弥勒勝苑の歴史は意外と浅く、2000年に日本の会社と共同出資で建造されたものだそうで、2007年に弥勒像に金箔が貼られたそうだ。
ところで、上山して索道を下りた時に、「滑道」の入り口なるものがあり、上がってくる時にも滑り台のようなものが見えていたので何だろうと思っていたのだが、写真右のように、その名のとおりカートみたいなものに乗ってくねくねとした坂道を滑り下りるもののようである。結構な距離と勾配(説明によると全長1200メートル、全体の落差80メートル)があって、「マジで!?」と思ったが結構賑わっているようだった。

「下は学校にあがる年齢の児童から上は白髪老人(漠然とした表現…)」が一人または二人で楽しめるという。

コントロールがうまくいけば楽しそうだが、スピードが出過ぎてコースから転がり出る危険性も無きにしもあらずなので、挑戦したい人は自己責任でやろう。

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