M.Yさん

＜８月１９日（日）＞

朝8時関空集合。10時発、中国国際航空の便にて北京へ出発！機内ではりんごジュースを注文し機内食を食べる。
中国と日本の時差は1時間。現地時間で13時45分ごろいよいよ北京到着！北京空港は人が多くて少し怖い…。そんな中、一週間ガイドをしてくれる金さんに出会う。金さんは日本語がとても上手で心強い。
次の飛行機を待つ間、旅行開始の挨拶をする。今回の旅行のメンバーは全員で13名。立命館の教授他4名、花園高校の先生、元高校教師で立命館を卒業された方、そして中国文学専攻の4回生1名、2回生4名、1回生2名。
挨拶が終わると両替に行く。私は大きなお金は財布に入れておくと危険だと思いお腹に入れてきたため、一万円札が出せなくて困る。もともと父にもらってきた中国元で何とか凌ぐことに…。
その後、空港内のレストランに入る。匂い付きお絞り（2元）をもらってビックリ。緊張しすぎてお腹がまったく空かない私は Honey&Mangoジュースを注文。あまり冷えてないけど思った以上においしい。先生が注文した餃子を試食。中国で初めての餃子。タレが酸っぱい！！
17時30分国内線（中国東方航空）にて済南へ出発！水とパンが配られるが、すぐ到着。そのままバスに乗って夕食を食べに行く。
済南の町は北京オリンピックのため道路が工事中。そのためバスはガタガタ道を走行。途中バスが高架下に天井をぶつける。路面に土の山ができていたことが原因だ。また車や自転車は信号を守らず渋滞に。その上目的地まで繋がる道が見つからず右往左往。思わず顔が歪む。
ようやくレストランに到着。すごいご馳走にほっと一安心。中国の料理が自分の口に合うか不安だったけれど、予想外にどれもこれもおいしくて幸せ気分！
その後、無事ホテル（山東中豪大酒店）に到着。とてもきれいなホテルで友達のポッポと二人部屋。シャワーの出し方やテレビの見方に悪戦苦闘しながらも無事就寝。移動の1日が終わる。

＜８月２０日（月）＞

朝６時起床。7時から朝食バイキング。中華料理だけでなく西洋料理もあって思わず食べ過ぎる。その後すぐ済南市内観光に出発！
最初に向かったのは「大明湖」。あまりに広い場所なのでバス（10元）に乗って観光。「南豊祠」を見学。

次は、済南随一の泉「しゃく突泉」に行く。ここはとても美しい場所で、柳の木や花に囲まれた泉にうっとり。第一泉にたどり着くと本当に水が湧き出していてビックリ。

次に「山東省博物館」に行く。博物館は警備が厳重で写真が撮れない。山東省は龍山文化の発祥地というだけあって、4000年前の黒陶がたくさん展示してあ り、当時の生活用品や戦場に持っていった重そうなお弁当まである。甲骨や燕のお金「刀銭」、孫子の木簡、皇帝の帽子など様々なものが展示してある。ただ、 あまりに広くて恐竜の化石を見逃したのが残念…。

その後、すごく派手なレストランで食事…。

昼食後、黄河を見に行く。黄河は名前の通り黄色い…。

ここから、バスで孔子の故郷曲阜へ移動…。

曲阜市内に入ると、建物の背は低い。孔子様の家より背を高くしないためだ。そして、今夜泊まるホテル（闕里賓舎）に到着。このホテルも2階建てで横に長い。荷物を置き曲阜市内を散策に出かける。

曲阜市内は、いたるところに歴史的建物が見られる。孔子の研究所、顔廟や明の古城を見物。夕日もきれい。

その後ホテルで食事をし、先生たちと一緒に夜の屋台を見に出かける。ちょっと怖い。一人では絶対に歩けない。でも先生たちが買ったものを色々試食させてもらうと、なかなかおいしい。無事ホテルに到着し、明日は体力勝負なので早めに就寝。

＜８月２１日（火）＞

今日は朝から中華三昧。そろそろ中華料理に飽きてくる。朝はコーヒーが飲みたい…。
朝食後、まず孔廟を見に行く。金声玉振坊から入り、聖時門、弘道門、大中門などの門を通る。十三石亭には孔子を敬う文章が書かれており、パスパ文字のものもある。また、石碑には文化大革命の傷跡も見られる。ようやく大成殿にたどり着く。殿内には孔子の像が飾られている。

続いて孔府に入る。孔府は孔子の子孫が暮らしていた邸宅。奥には妻子たちが散歩した花園があり、とてもきれい。

その後、少し離れた孔林に行く。孔林は孔子とその子孫の墓所。日本の湯島聖堂から贈られた桜の木もあるらしい。

そして、ホテルに戻って昼食をとる。昼食中、幸運なことに歌と踊りと楽器演奏のショーを見る。

昼食後、いよいよ泰山へ出発！！バスで途中まで行き、ロープウェーと登山組に分かれる。もちろん私は登山組へ。ところが、頂上までは気が遠くなるほどの階段。おまけに一泊分の荷物を背負いながら…。最初に芳村先生に水とポカリスエットの粉末を頂く。色々な遺跡を横目にただひたすら階段を登る…。

ようやく南天門に到着！！ロープウェーで登った人たちと合流する。金さんが女性にはスプライトをご馳走すると約束してくれる。嬉しい。
ホテルに着くまでの途中、孔子廟を見る。景色は最高に良い。

山の上のホテルは夜の8時から12時までしかお湯が出ない。それでもみんな水でお風呂へ。私はお湯が出るまで待つ。夕食は金さんが約束通りスプライトをおごってくれる。料理はとてもおいしい。今日は山の上で就寝…。

＜８月２２日（水）＞

朝4時に起床。5時に集合して御来光を見に行く。ところが、曇っていて何も見えない。寒い。結局、残念ながら見られずに戻る。朝食を食べて8時30分に出発。頂上に行く。玉皇頂では玄宗皇帝の碑が崖壁に彫られている。

その後、下山。帰りはロープウェーで降りることに。

バスで岱廟に行く。岱廟は泰山の神を祀った場所で、歴代皇帝が封禅の儀式を行った。身分によって参拝できる場所が異なったらしい。私たちは皇帝の親族しか入れなかったという正殿に入る。1元でビニールスリッパを買わなければならない。中に入ると、皇帝が泰山に登る様子が壁一面に書かれている。
そして漢の武帝が植えたという樹木、漢拍を見る。樹齢は2000年以上らしい。

昼食後、済南へ戻る…。

済南に戻ると、2日目に行った大明湖へもう一度行く。そこで辛稼軒祈念祠を見る。また李白と杜甫が酒を酌み交わしながら詩を詠んだといわれる歴下亭を見る。この前来訪れた場所よりもきれいで、柳の木が趣深い。

その後、足つぼマッサージに行く。マッサージなんて初めての体験なのでワクワク。90分180元とすごく安い。最初足をお湯につけている間腕を揉んでもらう。すごく気持ちいい。足つぼは痛かったらどうしようと緊張したけど、ちょうどいい感じ。最後に全身マッサージをしてもらって終わる。最高！！
そして、夕食は高級レストランでアワビを食べる。初めて食べるアワビはとってもおいしい！！！その後、最初の日にとまったホテルに戻る。そこで両替をしてもらおうと、1万円札を出す。すると、無理といわれる。「Because it is wetly.」だそうだ。だってこのお札は私のお腹に入っていたのだもの。でもお金には変わりないはず！！仕方なく他のお金を出すことに…。金さん曰く、 済南には日本人観光客が少ないため日本円には慣れていないらしい。

＜８月２４日（金）＞

朝6時からバイキングへ。そこで日本の北陸大学の学生さんと相席をする。　
そして、今日はいよいよ万里の長城へ！！車中、来年の北京オリンピックの会場が見える。長城が見えてくると、やはりその長さに圧倒される。

その後、昼食を食べ、明十三陵を見に行く。明十三陵は、明の第三代皇帝永楽帝から最後の皇帝まで、13人の皇帝と皇后の陵墓。そして、地下宮殿の定陵に入る。定陵には、神宗万暦帝と二人の皇后の陵墓がある。

見学後、北京のデパートに買い物に行く。でも、時間がわずか30分しかなくて大急ぎでお買い物。お茶と甘栗のお土産をGET！！
そこから地下鉄に乗って最後の晩餐会場へ！そこで北京ダックを食べる。おいしい！
そして、ホテルに戻る。一週間お世話になったガイドの金さんに日本から持ってきたお菓子をもって挨拶へ！金さんはとても歓迎してくれて色々お話をする。青島に必ず遊びに行く約束をして別れる。
最後に友達と二人で北京駅を見に出かける。少し冒険を楽しむ。
ホテルに帰って、一緒に旅行した2回生の方たちとトランプをする。途中で先生たちが入ってこられ、みんなで旅の感想を話し合う…。
そして部屋に帰り就寝。

＜８月２５日（土）＞

朝5時起床。6時から最後の朝食バイキングを食べ、バスに乗り込む。
免税店で最後の買い物をし、帰国の途へ。予定より30分遅れて関空へ到着。午後2時、楽しい中国旅行が終わる。