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 Y.Tさん

9月1日

行きの飛行機でコールドティーを頼んだら熱いお茶が出ました。ボイルドティーと聞き間違えられたのかと思いましたが、どうも中国では冷たいお茶は出さないようです。これは中国の水事情とも関係あるのかもしれません。もっとも、冷たいお茶が全くないわけでもありません。ペットボトルのお茶はどこでも売っています。ただし、とても甘いです。

 


9月2日

河南省では滞在中ずっと曇りでした。もしかしたら雲ではなく、スモッグだったのかもしれません。
この日は1日かけて宋陵を見学しました。
宋陵は全部で8つああります。そのうち2つはある程度以上に整備が行われていましたが、残りは耕作地の中にありました。皇帝の墓がトウモロコシ畑になっていると考えると、ある種感慨深いものがあります。単に資料より飼料ということかしれません。
町から離れると、どこまで行ってもとうもろこし畑が広がっていました。
中には参道が集落の広場になっている宋陵もあり、この日はたまたま豫劇の出張公演が来ていました。

 

 

 


9月3日

3日目は、漢王朝の皇帝の墓や杜甫の墓などをお参りしました。
中国最古の仏教寺院と言われる白馬寺も近くにありました。
毎日三食中華料理が続いていますが、昼食は、食べやすいためか麺類が多めでした。
杜甫の墓とされているものは、どうやらいくつもあるらしく、そのうち一つは中学校の敷地の中にありました。

 

 

 


9月4日

4日目は西太后も滞在したという康百萬荘園と、鞏県石窟を見学しました。
康百萬荘園は明清代の大富豪康家の屋敷で、敷地は6万4千平米もあり、広すぎて全部は見られませんでした。鞏県石窟は、見上げるほどの壁面に、びっしりと仏像が彫刻されていて、圧倒されました。

 

 


9月5日

5日目は河南省から北京への移動日で、朝早くにホテルを出発し、午前中は鄭州市内の博物館を見学して、後は飛行機で北京まで行く予定でした。ところが、空港へ行って初めて、北京行の便がキャンセルになったことがわかりました。どうにか5時の便に振り替えられて、予定時間を大幅に遅れた8時になってようやく出発することができ、無事北京に到着しました。

 


9月6日

まずは万里の長城へ。この日はよく晴れていて、長城を少し登ると、景色が一望できました。この時の眺めもそうでしたが、中国へ来て、古い山水画に描かれる風景と似た風景があるのだということを、実感しました。
もう一つ気が付いたのは、物価の違いです。河南省ではビール1本2.5元だったのが、北京のホテルでは1本30元と、価格に大きな落差がありました。
長城では、土産物を買うときに、初めて値切り交渉をしました。初め300元だったのが、50元にできたので、自分としては満足でした。原価がいくらかは知りませんが、おそらく十分にもうけはあるのだと思います。中国の売り買いは、客に値切れたという満足感を与えられたら、売り手の勝ちだと何かの折に聞きましたが、まさにその通りなのでしょう。

 

午後は明の十三陵を見学しました。この旅行の目的がそもそも史跡、文化財にあったのもありますが、ここまではとにかくお墓ばかりだった気がします。
この日はよく晴れていて少々暑く、昼食の後についアイスキャンディーを食べてしまいました。先生方にアイスクリームは危ないと言われ、少々不安になりましたが、特におなかを壊したりはしませんでした。その後も、ジューススタンドで酸梅湯を買って飲んだり、サンザシの砂糖漬けを食べたりしましたが、体調に変わりはありませんでした。ただ、同じようなスタンドで飲み物を買って、おなかを下した人もいたので注意するに越したことはないかもしれません。

 


9月7日

この日は北京市内の有名所を駆け足でぐるりと回りました。故宮や頤和園等どこも素晴らしかったですし、ガイドさんや先生方の説明を聞きながら回るのも楽しかったのです。しかし、私はどうしても故宮の4つ星公衆トイレや、中国人に人気の天壇の撮影スポット、頤和園の太陽光発電実験船など、余計なところばかりに目が行っていた気がします。
夕食は全聚徳で北京ダックでした。河南省でも一度食べたのですが、このときは前菜からアヒル尽くしで、コリコリとした食感の足ヒレや心臓が、美味しかったです。量も多く食べきれなかったので、ホテルに帰ってから食べようと包んでもらいました。ところがここで一つ問題が起こりました。北京ダックは結構油っぽいので、手づかみで食べるのは少しためらわれます。そこで箸と栓抜きを借りに行ったのですが、ホテルの方に言葉が通じなかったようです。たとえ言って通じなくても、英単語を見せればわかるだろうくらいに軽く考えていたのですが、残念ながら伝わりませんでした。最後はジェスチャーを駆使して、どうにか2つとも借りられました。相手の方の言っていることはほとんどわかりませんでしたが、渡されたときに、使い終わったら返しに来てください、と言っていたことだけは、なぜか理解できました。

 

 

 

 


9月8日夜

とうとう中国旅行も最終日。少し心配をしていましたが、大阪行きの飛行機は無事飛び立ちました。ほんの一週間ほどでしたが、古代の史跡と、急速に発展しつつある中国の現在の姿を垣間見ることができ、とても興味深い旅でした。

 


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