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2022/11/24

No.95「人生の楽しみは「何歳になっても学べる事」ときづきました!~新たな学問の地平を切り開く~」
●1979年卒業:平石 守さん

人生のどん底

「守ちゃんは66歳のおじいちゃんなのに、何故楽しく学べているの?」
2年前に入ったニシトアキコ学校の生徒仲間から言われた一言です。
25歳の彼女の周りの大人達は、いつも皆さん不満を抱えて不満顔でいるようで、彼女は大人になるのがすごく怖いといっていました。ですので、僕が楽しく積極的に学んでいることが不思議に思えたようです。

 

そこで、なぜこの歳でも楽しく学べているのかを考えました。
振り返ると、5年前の出来事が人生の分岐点だったと思います。それは、人生のドン底の状態から脱出できたことです。

 

32年間勤めていた日清食品を55歳で早期退職、割増資金で資産運用をしていましたが、6年してその資産が0となりました。また、ちょうどそのころに脳梗塞になったのです。まさに人生のどん底だなと思えた時期でした。

使っていない脳の部分の活用

でも、脳梗塞は幸い軽症で1か月で働いていたマンションの管理員仕事に復帰できました。その時に「生きているだけで幸せだな!」そう実感できました。今までの悲惨な出来事や出会った嫌な人全てに感謝したい気持ちになりました。

 

MRIの画像を担当医から説明されました。頭の中央に映る3cmほどの白い筋は、脳梗塞の原因個所で、すでに死んでいて生き返らないよ。
でも手足を動かしリハビリを確りやると、やがて新しくバイパスが出来て脳の使用していない部分につながり、機能が回復するよ!
そして、担当医は冗談で、「いい脳みそですね。しかし残念です。ほとんど使っていない?」「これは 勿体ないことをしているよね!」と直感で思いました。今まであまり使っていない脳の部分を工夫して活用しよう!そのための単純で簡単明瞭な方法も思いつきました。今までとは全く逆の思考方法や行動をすることだと確信しました。

自分への学び

そして62歳を超えて初めて自分への学びに時間と費用を投資しました。
パステルアート和みでインストラクター取得
八王子アイデア発明研究会に参加
立命館ワンダーフォーゲルOB会活動行事に参加
ニシトアキコ学校 生き方 話し方 等各種今教室を受講
ボイシーの音声プラットホームを活用したグループワーク開催

 

そしてこの学びは、産業社会学部の目的の一つである「新たな学問の地平を切り開く」ことに向かって進んでいます。不思議な縁と共に学びがあると感じる今日この頃です。

●平石 守(ひらいし まもる)

卒業年月日 1979年3月 卒業
出 身 地 大阪府
現 住 所 東京都
勤 務 先 三菱地所コミュニティ㈱、八王子アイデア発明研究会、パステルアート和み
ゼ ミ 名 遠藤滋ゼミ
所属サークル
団 体
ワンダーフォーゲル会