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2013/2/21

No.16「山を想えば人恋し、人を想えば立命恋し」
●1978年卒業:田中 俊宏さん

学生時代の京都

 信州は、雪の中です。思えば初めてしもやけが治ったのは、京都の1年目でした。

 京都駅の近くに住んでいましたが、路面電車が廃止となってしまったため、片道1時間半くらいもかけて、大学まで歩いて通っていました。先日、学部校友会の総会と講演会があり、参加させていただきました。地下鉄の西大路御池駅から歩いてみましたが、なかなか大学へ着かず、時の流れを痛感することになりました。

 さて、私の思いは地域です。最初は、市役所へ就職しました。教育委員会、福祉事務所と自分の性質に合った仕事をさせてもらいました。社協にも出向させてもらいました。

生き方を考え直すこととなったのは・・・

 しかし、役所というところは、首長の人柄や考えに影響されますので、窮屈さ等に飽き飽きし自分の生き方を考え直すことになりました。

 若くして亡くなった友のこと、40才になってから福祉の勉強に自費で行ったデンマークのことなどが浮かんできました。

 そして、48才の時に公務員を辞めました。NPO法人を立ち上げ、心ある仲間と地域で活動を開始したのです。「ぽれぽれ野の花」という名前です。

 ぽれぽれというのは「ゆっくり」という意味ですが、アフリカのキリマンジャロに登ったときに、現地のガイドさんから教えてもらった言葉です。早10年目を迎えようとしていますが、デイサービスを数ケ所行い、子どもの支援や被災地の支援等地域活動を続けています。

 また、県や市から依頼され講座の講師や地元の大学で学生を教えてもいます。基本的に休みはありませんし、夜の講座もありますので結構忙しい毎日です。でも、毎日が楽しく充実しています。

再び思い出す立命館のこと

 そんな私ですが、最近,立命館大学のことがとても気になっています。お世話になった真田先生、深井先生が亡くなられたことを知りショックも受けました。

 人は人との出会いが、とても大切です。先日の校友会の講演でも、大先輩からすばらしいお話しと激励をいただきました。在学中だけでなく、卒業後も母校とのご縁はとてもありがたいものです。先輩、後輩のみなさん今後もよろしくお願いします。

●田中 俊宏(たなか としひろ)

卒業年月日 1978年3月 卒業
出 身 地 長野県
現 住 所 長野県
勤 務 先 NPO法人 ぽれぽれ野の花
ゼ ミ 名 深井純一ゼミ
所属サークル
団 体
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