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2013/5/28

No.19「スポーツは文化」
●2000年卒業:古庄 直樹さん

勝つということは。。。

 産社の皆様こんにちは。2000年卒業の古庄直樹です。

 

 学生時代は体育会アメリカンフットボールパンサーズに所属し、現在も社会人チームのオービックシーガルズで主将を努めています。学生時代に学生日本一を1度、社会人では4度の日本一を経験させていただいて言える事が一つだけあります。よくスポーツの世界では「楽しくなくても勝てば面白い」という言葉を聞きますが私はそうは思いません。「勝てば面白い」のではなく「面白いから勝つ」のです。当然ここを理解して頂きたいですが、自分の興味のある事だから、自分が本当にしたい事だからこそ、どれだけ時間を費やしても苦にならず、その分野での第一人者となれます。私がこの学部を選んだのも自分が競技者として関わっている「スポーツ」を色んな角度から勉強して、将来の自分のライフワークにしたいと思っていたからです。

スポーツが持つ文化性

 実際の授業で面白かったのは「文化としてのスポーツ」の分野です。文化といえば美術館や図書館などのイメージが強い方も多いと思いますが、スポーツは「する」「みる」「きく」「ささえる」などその可能性は無限大であり、世代を問わず全ての人がスポーツの文化性、すなわち「元気」「感動」「仲間」「成長」等に触れる事ができ「心豊かな生活」を送る手助けをする事ができるのです。

 たった15年前に比べても現代の日本には多くのモノが溢れています。Facebookで誰とでも友達になれ、重たい辞書を持たなくても何でも携帯で検索ができ、音楽もカセットやCDではなく何千曲のデータを手軽に持ち歩ける時代。しかし、この「文明」がもたらしてくれるのは便利さだけで、私たちに「心の豊かさ」はもたらしてはくれていない。むしろ便利になる事で感性が鈍感になっていたり、人付き合いが下手くそになっているのではないでしょうか。それでは日本はいつまでたっても豊かになりません。

「心の豊かさ」を感じながら生きるために

 私が35歳になった今でも現役選手を続ける大きな理由の一つは、スポーツの世界に身を置く事で今の自分を知る事ができ、その気付きをこれからの自分の成長に生かしていける環境があるからです。そんな私の試合を観に来てくれて一緒に泣き・笑いしてくれるファンの方が居るからです。その人数を少しでも増やしたいからです。

 多くの人がスポーツに触れる事で元気、感動、仲間、成長を求める様になれば「心の豊かさ」を感じながら生きる人が必ず増えます。その為にもスポーツを文化としてもっとこの日本に根付かせたい。産社の皆さんで新しい日本の文化を築きましょう。

 

最後になりましたが校友の皆様の益々のご活躍を心よりお祈り申し上げます。

●古庄 直樹(こしょう なおき)

卒業年月日 2000年3月 卒業
出 身 地 大阪府
現 住 所 東京都
勤 務 先 ㈱OFC
ゼ ミ 名  
所属サークル
団 体
アメリカンフットボール部パンサーズ