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2013/8/23

No.22「衣笠慕情 産社慕情」
●1976年卒業:岩本 澄樹さん

きかっけは。。。

 1976年卒業の岩本と申します。私が京都に住もうと思ったきっかけは中学の修学旅行でした。JR東海のCM「そうだ京都行こう」みたいなものです。高三の大学受験の際に親から「兄弟で大学に行くのはお前だけだから、どこでもいいから引っかかれ。浪人はさせない」と言われていました。その頃は国立大学の年間授業料が36,000円の時代でした。私は理系が苦手になったせいもあり国立は諦め、また親に余り負担をかけたくないと思っていましたので、授業料の安い私大を探していました。そこに、年間授業料80,400円、初年度納付金137,700円、おまけに京都、ここしかないと思って立命を受けた訳です。でも第一志望は文学部地理学科でした。産社は第二志望だったのですが、産社にお世話になることになりました。

 当時の立命は今と違ってスポーツが大変弱かったのですがそんな中、入学直後のクラブ勧誘でラグビー部に捕まり、大分舞鶴から来たと言っただけでラグビー部員にされそうになって、走って逃げたこともありました(私は高校時代陸上の短距離をやっていましたので、逃げ足は速かった)。学生時代は今で言うテキトーな学生でしたね。アルバイトや友達との交流を楽しんでいました。

産社は水のような学部

 3回生になってゼミに入った訳ですが、遠藤ゼミは活動が活発なゼミで面白かったので、これにはちゃんと出席していました。ちなみに「さんしゃびと」第一回の白石さんはゼミの1期生(私は5期生)です。遠藤先生はコーヒーのお好きな方でした。研究室に行くと美味いコーヒーを振舞ってくれましたので、その内に誰が言うとなく「喫茶遠藤」などと仲間内で言ったものです。先生が研究室に不在の時はヨーク。これがお決まりのコースでした。4回生の時には私が、プロポーズ大作戦・フィーリングカップル5対5に申し込んで、ゼミのメンバーで予選会に行ったりした事も有りました。その方面のゼミ活動も盛んでしたね。ゼミ仲間とは今でも、電話、メール、facebook等で交流が有ります。

 当時の講義にもユニークなものが有りました。現代文化論、生活構造論、現代組織論等々。こういうのは面白かったので講義によく出ていました。また、教授の中にも仏の○○、鬼の○○などと言われる方もいらっしゃいました。総じて、産社は楽しかったように思います。産社という学部は他の学部と違って学習範囲が広い学部のように思います。ですから、傍から見ると何をやっているのか分からない学部と思われることも有るかもしれません。ですが、大変面白い学部です。

 私は、産社は水のような学部だと思っています。社会に出れば色々な職種がありますが、それぞれの職種の形に納まります。ですから、芸能界、スポーツ界、法曹界、民間企業、公務員など多士済々の人物を輩出するのでしょう。在校生の皆さんには更に多方面での活躍を期待します。私は1976年の卒業時から校友会活動に参加しています。現在は大分県校友会の事務局長をしています。九州沖縄各県の校友会の交流は、以前はブロック会議程度でそれ程活発ではなかったのですが、2010年の全国大会の開催に向けてその2年前から会議を重ね、成功裏に終わったことで各県の交流が非常に活発になりました。九州女子会、九州校友会BBQパーティー、各県対抗親睦ゴルフコンペ、全国大学選抜相撲宇佐大会への県境を越えて来る応援団など、熱い交流が続いています。また、APUとの連携も深まっています。

今、九州がアツイ!産社校友会

 ここで、九州女子会について触れたいと思います。九州女子会は熊本県校友会副会長の米本直美さんの提唱で始まりました。今年1月にトライアル開催をしました。その時は18名が参加して北九州で開催し、食事しながら懇親を深めました。そして7/20に本格的な開催となりました。参加者は17名(熊本10名、他県が7名。翌日が参院選投票日ということで、役所勤務の女性の出席が叶いませんでした。時節柄、浴衣でお越しくださいという呼びかけに9名程が浴衣で参加しました。場所は茶室「壺龍亭」で行われました。裏千家のお茶人の皆様など、お手伝い・裏方8名を含め総勢25名の会となりました。お茶会は立礼(りゅうれい)で椅子に掛けてお庭を眺めながらお点前を頂くというものでした。亭主は熊本県校友会副会長前園潮、後見を壺龍亭亭主古閑様に務めて頂きました。お茶の後は古閑様よりお屋敷についてのお話を頂き、その後は前園福会長が日本の着物文化の講話を行い、大体1時間50分程で終わりました。

 話を戻します。そういう熱い交流が続いている九州で今回、九州産社交流会、略称「九州産交」を九州の校友達と立ち上げることにしました。これは産社校友の交流のみならず、九州沖縄産社在校生との交流、就職相談なども先々の視野に入れています。

 つい数年前までは、私はここまで校友会活動に自分が身を置くとは思っていませんでした。しかしこうなってみると、また新たな知人が他県に生まれます。それは大変有り難いことです。私も還暦を過ぎましたので、これからはお世話になった母校への少しの恩返しとして、校友会を魅力あるものにして行きたいと思っているところです。

●岩本 澄樹(いわもと すみき)

卒業年月日 1976年3月 卒業
出 身 地 大分県
現 住 所 大分県
勤 務 先 自営業
ゼ ミ 名 遠藤晃ゼミ
所属サークル
団 体
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