2015/10/25
皆さん はじめまして 井上理恵(旧姓 烏頭尾理恵)といいます。
今年、産社創立50周年を迎える年に、校友会ホームページ『さんしゃびと』に寄稿でき嬉しく思います。
高校2年の春休み、女子校の友達と京都御所を訪れたとき、偶然立命館の広小路校舎をみかけました。今思うと衣笠への全校移転の時期だったのですが、同志社の赤煉瓦に比べ、狭くて暗い大学だなあと感じた記憶があります。
その後、当時就職には有利な短期大学への進学を選ばず、「4年制でも短大分の授業料と同じだから。国立大学の次に安いから。」と両親を説得し、立命館大学を一つだけ受けさせてもらいました。その学部が産社です。
今は結構セレブなイメージの立命ですが、当時の授業料の安さはダントツで、服装も派手ではなく通い易そうでした。私のような学生も多かったと思います。
自宅から衣笠までは、自転車・近鉄電車・市バスを利用し、片道2時間半ほどかかりました。往復で約5時間。それに加えて、授業料以外をまかなうためアルバイトも沢山しました。週3日学校の帰りに家庭教師、土日は毛糸店へと、週5日はアルバイトをしていました。学業とバイト、よくやっていたなあと思います。
それでも毎日通学したのは、やっぱり大学生活がとても楽しかったからです。
毎日通ったおかげで、撮影隊にも遭遇し、新入生に配られる『学生生活』と受験生が購入する『入試要項』に4年連続で写真を載せていただいたのは、とても嬉しい出来事でした。(あか抜けない姿で写っていますが、大切な思い出として保管しています。)
「立命館産社でよかったと思えること」 は、いっぱいあります。
まず入学時、プロゼミが用意されていたこと。50人ほどのクラスで、英語、第2外国語、体育実習等を2年間受けるため、入学直後からあまり孤独感を味わわず、友達もできやすい仕組みになっていました。
そして、体育実習はすべて男女混合。小学校以来の混合体育はとても新鮮で、バレーボールやバスケットなど、パスをするにも気遣ってくれる男子たちの優しさも印象に残っています。あんなに楽しい体育の授業は立命館ならではではないでしょうか。
また、産社は女子の人数が比較的多くて(5人に1人が女子でした。)、地味な校風のイメージとは違いファッション誌に載ったオシャレで美しい先輩方もおられ、学而館の辺りは、自由で華やかな雰囲気に包まれていたように思います。
その中で、友達に巡り会い、卒業後30年経った今も変わらず、お互いのことを想い、認め合い、定期的に会えるということは嬉しい限りです。
今も友達から教わることが多いですし、会う度に元気になります。
産社には、幅広くいろんな人が集まってきますよね。
振り返ってみても、実にユニークな人材の宝庫だったと思います。
学生時代に友達を通じて知り合った人たちが、卒業後大活躍しておられる姿を見かけることも本当に多いです。メディア等で見かける度に、友達と言うほど親しくなくてもとても誇らしく嬉しくなります。みんな頑張ってくださいと応援しています。
卒業後、就職~結婚~再就職~子育てと、あっという間に30年が過ぎました。
50代になって人生を見つめ直したとき、何かしら社会と関わりを持って生きていけたらいいなと思うようになりました。
長年の趣味の延長上に『小さなサロン美術館』を開館したのもその想いからです。手作りのケーキやデザート・旬の果物などを用意して、私なりのおもてなしをしています。
今後も奇をてらわず、ゆったりと自然体で、芸術・文化貢献ができればと思います。
●井上 理恵(いのうえ りえ)
旧 姓 | 烏頭尾 理恵(うとお りえ) |
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卒業年月日 | 1986年3月 卒業 |
出 身 地 | 奈良県 |
現 住 所 | 奈良県 |
勤 務 先 | - |
ゼ ミ 名 | 大谷良一ゼミ |
所属サークル 団 体 |
ボート部(1回生) アルペンスキー愛好会(2回生) |