2019/5/16
みなさま、こんにちは。産業社会学部、発達・福祉コース2002年卒業の小出真義と申します。平成最後のさんしゃびとに寄稿させていただけることを光栄に思います。
私は現在、北野天満宮の近くでスペイン料理店を営んでいます。衣笠キャンパスからもそう遠くないので、立命館の教職員の方々や学生さんたちが来店されることもしばしばで、「実はボクも立命なんですよ〜。」なんていう話をよくしています。
私が発達福祉コースを選んだ理由は安直で、当時「これからどんどん少子高齢化が進んでいく、福祉の時代がやってくる」と盛んに言われ出しており、福祉の仕事なら食いっぱぐれることはないだろう、くらいに考えていました。
しかし今思えばこの選択がその後の人生に大きく影響しています。
食べることや料理をすることが好きだった私は、所属した家族学のゼミで、当時社会問題化していた「キレる子どもの増加」と 「家族形態の変化(核家族化、女性の社会進出)やそれに伴う食環境(孤食・個食etc.. )の変化」との関連を卒業論文のテーマにしました。
そして卒論を書き進めるうちに 、「食べること、食べるもの」の社会的な意義や重要性を感じ、 「食を通じて社会がより良くなるように」社会へ働きかける仕事がしたい、との思いを強くしました。
卒業後は栄養士の資格を取るために専門学校へと進み、保育園で栄養士として3年間勤務した後、本格的に料理の道へと飛び込み、現在に至ります。
私がより良い社会、理想の社会がどんなものかを想像する時に、そこには楽しそうにお喋りをしながら食卓を囲む家族や友人、あるいは恋人たちの姿が思い浮かびます。
そんな食卓が増えるように、そんな社会に近づくための一助となれるような店を目指して日々邁進していきたいと思っています。
●小出 真義(こいで まさよし)
卒業年月日 | 2002年3月 卒業 |
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出 身 地 | 京都府 |
現 住 所 | 京都府 |
勤 務 先 | deico |
ゼ ミ 名 | 中川順子ゼミ |
所属サークル 団 体 |
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