「日本対人援助学会(準備会)」第12回例会のお知らせ

 第11回例会は「認知症・神経難病患者の在宅自立支援について−当院の取り組み−」と題して、梁山会診療所・ICリハビリテーショの理事長・院長をされている田中直樹さんに事例を報告していただきました。筋ジスの患者さんのQOL向上をめざしての事例、アルツハイマーの夫を通所事業へとつないでデイケアしている事例など、医療と連続した地域生活・在宅生活、そして家族支援(介助者支援)の展開にそくして詳しく紹介くださいました。「在宅自立支援」という課題は関連する数多くの対人援助サービスの「融合と連携」がなくては成り立たないものであることが具体的に理解できました。「対人援助のフロンティア(最前線)」と呼べるに相応しい実践の報告でした。

 第12回例会は「授産活動をとおした対人援助」について応用人間科学研究科第1期修了生の千葉さんにお話いただきます。千葉さんは「対象者には作業を超スモールステップ化して、誰もが何かにかかわり、役に立てるよう工夫します。・・現場は能率的であることを求めつつ、援助的であることをも求める。2つの価値のせめぎあいです。能率的であるための工夫は随所に盛り込んでいきます。・・コンベアでの手選別作業では、自閉症のグループ分けにし、『癖』が生かされます。少々の独り言なら機械にかき消されますし問題になりません。立ち作業ですし、目の前を物が流れてくると、自然と手が伸びて作業できます。このようにいろんなタイプの作業を持ち、対象者の適性をみながら、希望をききながら取り組んでいます。」と語っています。そして、授産活動から見えてくることとして、アメリカのテロ、リサイクル問題、100円ショップなどを指摘します。どういう具合にこれらが授産とつながるのか楽しみな話しとなりそうです。


場所 キャンパスプラザ京都 6階 第1講習室(立命館大学大学院専用教室)

日時 5月24日(水)午後6時45分から9時15分まで


内容 授産活動をとおした対人援助

お話 千葉晃央さん
    (社会福祉法人 京都国際社会福祉協力会・知的障害者通所授産施設 京都市横大路学園支援員・社会福祉士)


主催 日本対人援助学会準備会(立命館大学大学院応用人間科学研究科内)



この案内の問い合わせ先 中村 正(応用人間科学研究科)
メールアドレス tadashi @ jca.apc.org (@前後のスペースを削除してください)
電話番号 075-465-8363(立命館大学独立研究科事務室)  *参加は自由です。

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