文化遺産と芸術作品を災害から防御するための若手研究者国際育成プログラム

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派遣者報告

2012年度派遣実績(派遣報告書より抜粋)


Vanessa Katherine TOTHILL文学研究科 D1
派遣概要 調整中


メンドサ島田 オルガ恵子理工学研究科 D4
派遣概要 スペイン・バレンシア工科大学のICOMOS国際専門家研究集会で、地震帯に位置する日本・ペルーなどの土構造建築文化遺産に関するポスター発表を行い、パリのICOMOSで世界遺産について情報収集を行った。ローマのICCROMで文化遺産防災に関する情報収集を行い、ペルーと日本の歴史的都市景観の災害復旧等に関し、イタリア・フィレンツェのICOMOS国際委員会で発表し、これら各機関専門家等とのネットワーク形成に努めた。
上記のような、スペインとイタリアでの学会での研究成果発表のほか、
1) パリICOMOSでの世界遺産申請書類調査
2) ローマICCROM図書館での資料収集
3) 1997年に地震被害を受けた世界遺産アッシジでの現地調査
を行った。
この結果、歴史都市景観に関わる文化財保護と災害危機管理の制度等に関し、西欧諸国の状況の一端が判明した。この研究成果は博士論文に反映させることで、R-GIROにとっての研究上の貢献と成ると考える。


高橋 伸城文学研究科 D3/衣笠総合研究機構 RA
派遣概要 調整中


李 増先文学研究科 D1
派遣概要 今回の派遣はイギリスロンドン大学東洋アフリカ学院(SOAS)を拠点に、二ヶ月間の派遣を行った。期間中は指導教員の指導のもとで、大英博物館所蔵、日本近世期版本コレクションの調査撮影を行った。また、10月5日(金)にSOASで開催されたワークショップに、「A Comparative Research Regarding Rituals and Literature: A Case Study about Kyokusui-en」を題に、口頭発表を行った。
今回の調査は大英博物館日本ギャラリーが所蔵する近世視覚資料のコレクションのデジタルアーカイブを行った。期間内に、計5595枚の写真を撮影し、画像処理を行った後、書誌情報を添付し、研究者向けに公開する予定である。これにより、国内外の版本・浮世絵研究および本学のARCのデジタルアーカイブを充実させたことに意味があると思われる。