立命館土曜講座 開催講座一覧


2006年12月16日 講師:村上 徹也

アメリカにおける大学と地域との新たな教育的協働
―サービスラーニングとは何か―

 アメリカでは、大学生や青少年の学校での学習内容と地域社会への貢献活動を組み合わせて、相乗効果を生むための教育プログラム「サービスラーニング」が広がっています。サービスラーニングは、学校での学びの成果を社会に役立てることを通して、学習の意味づけや動機づけを行うことができます。さらには、学校で学んだ成果を自分のためだけに使うのではなく、社会をより良くするためにも使うという利他的な生き方を学ぶチャンスでもあります。
 日本の教育をめぐっては、ゆとりか学力かというような議論がありますが、サービスラーニングにおいてはゆとりも学力も両立させるべき問題として捉えられています。さらに、大学にとってのサービスラーニングは、学生の市民教育としてだけではなく、学内の教育や研究の成果を地域に還元するプログラムとして、大学の社会貢献という面でも重要視されています。
 アメリカの民主主義社会の担い手を育むサービスラーニングについて紹介します。    

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