立命館土曜講座 開催講座一覧


2007年5月12日 講師:荒木 穂積

人間発達の"謎" ―誕生から学齢期まで―

 子どもの科学の多くは20世紀に入ってから発展してきた。児童心理学は、現在は生涯発達心理学の一分野として発展してきているが、20世紀に発展してきた科学の一つである。100年におよぶ歴史があるといってよい。
  私は、子どもの行動発達に興味をもって研究してきたが、この1世紀に子どもの行動発達のほとんどは解明されてきたようにみえる。ヒトと他の動物との違いを明らかにする比較行動学の領域も同じ事情である。
 しかし、視点を変えてみたり、より深くとらえるための方法論上の工夫をしたりしてみると人間発達の新たな発見や未解明の"謎"がのこされていることに気づかされる。講座ではいくつかの具体例を紹介しつつ人間発達研究の諸問題について論じてみたい。  

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