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2007年7月21日 講師:中川 克

明治初期の庶民の疾病と死因判定

 1884(明治17)年7月から 1945(昭和20)年12月までの61年間(ただし明治44年のみ欠)の人口動態を記録する袖崎村の『生死並結婚調綴』『生死届編冊』『生死・入送・隠居・家督・分家・寄留願編冊』『兵事部生産死亡届』『埋火葬認許人名台帳』『認許証台帳』『死亡認許台帳』『人口動態調査控簿』『人口動態調査小票簿』を基に、明治初期の庶民の疾病と死因についての考察を行った結果を紹介します。
 ただ、明治初期には東洋医学と西洋医学が混在し、病名の多くは漢方病名での記録しかありませんでした。そこで、明治初期の医学史とも関連させて、死因判定・統計とその歴史的変遷も併せて考察を試み、人口対策を考える上で死因統計を解釈・適用する是非・問題点を指摘してまいります。  

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