江戸文化を代表する浮世絵は、海外においてもその価値を高く評価され、外国人による浮世絵研究が盛んに行われている。また国外の所蔵機関にも浮世絵版画は大量に保管されており、大規模なコレクションを用いた浮世絵の展示は、日本国内だけでなく海外でも頻繁に開催され、いずれも好評を得ている。
世界でも屈指の浮世絵所蔵数を誇るボストン美術館は、2005年から同館所蔵日本版画の本格的な整理とデジタル化に着手し、現在も精力的な活動を続けている。
本講座ではこのプロジェクトに携わる事により得た様々な経験をふまえ、海外における浮世絵研究の現状と問題点を紹介すると共に、浮世絵や古典籍など日本文化資料をデジタルアーカイブしていく事の意義についても考えてみたい。
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