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2008年1月26日 講師:河角 龍典

3次元デジタル地図でみる古代都市
−バーチャル長岡京・平安京の構築−

 長岡京や平安京の大極殿の基壇上からは、どのような街並み、山並みを眺めることができたのだろうか?
 これまで古代都市の景観は、模型や絵画、CGなど様々なメディアを用いて再現されてきたが、このように限定された場所からの眺望を、イメージし、映像として表現することは、必ずしも容易なことではなかった。
 本講義で紹介する「バーチャル長岡京」と「バーチャル平安京」は、それぞれコンピューター上に再現された長岡京、平安京の3次元空間である。それらは、3 次元デジタル地図の制作技術を活用することによって、リアルな3次元の街並みを、自由な視点からリアルタイムで自在に行動することが可能なシステムを備える。すなわち長岡京や平安京のどの場所からでも瞬時にその地点から眺めることのできる景色を描画することができる。
 このような3次元デジタル地図の誕生の背景には、地理情報システム(GIS)と呼ばれるコンピューターを利用した地図制作技術の発展がある。
 本講義では、 GISを活用した「バーチャル長岡京」と「バーチャル平安京」の構築プロセス、それらを用いた景観シミュレーションなどについて報告する。  

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