立命館土曜講座 開催講座一覧


2010年7月3日 講師: 酒井 達雄

農山村再生プロジェクトとクリーン・エネルギーの有効利用

 18世紀後半のワットによる蒸気機関の発明が産業革命の起爆剤になったことは良く知られており、 モノづくりの形態と規模が文字どおり革命的に変化した。以降、長年にわたり石炭・石油を大量消費し、 種々の工業製品を製造し膨大な量の炭酸ガスを排出し続け、そのツケとして、現在、温室効果ガスによる地球温暖化や 大規模な気候変動などの結果を招いている。 これは人類の存亡に直結する大課題であるが、CO2の排出削減は個別の国家や企業の努力で実現することは困難で、 世界的な枠組みの中で政策的かつ段階的に実施する方法を模索する以外にない。しかし、一方では誰でもできる日常的な小さな努力・ 工夫の蓄積も、国家的・国際的政策に勝るとも劣らない一大重要課題であろう。
 筆者は、これまで材料強度学や材料科学の分野と信頼性工学の分野で、長年にわたり種々の研究・教育に取り組んできたが、 地球環境問題という人類共通の大課題を前に、最近になってこの問題を少しでも軽減したり、解決する方向の研究に取り組んでいる。 折しも、このたび立命館土曜講座の企画依頼を受け、本学園で関連分野の研究に携わっている教員間で種々討議の上、 「自然と人間社会 −遥かなる営みと地球環境−」をテーマにして、自然科学・人文科学・社会科学の広い観点から、 持続可能な低炭素社会実現の取り組みを紹介させて頂くこととした。





 日常的にアメリカの軍事基地の影響を受けているわけではありませんが、戦後60年も経過して外国の軍事基地が日本にあるのは、どう考えても異常だと考えます。
 ましてや沖縄の基地は、やはり早急に撤去すべきです。
 日本の大手マスメディアが、日米安保体制を当然視しその立場から論調をたれ流すのは、何んとも悲しい現実です。
 今日のお話から市民レベルでも、日本の安全保障政策にも関心を持ち、理論的にもしっかり勉強する必要性を痛感しました。
 日本の国民がおかれている一方通行の情報を克服する努力を、講座の受講を通じて養いたいものです。ありがとうございました。

前のページに戻る

このページのトップへ