立命館土曜講座 開催講座一覧


2012年10月13日 講師:奥田 宏司

マルクス『資本論』を読む

私の専門領域は国際金融論であり、『資本論』を日常的に研究しているわけではないから、私に『資本論』に関して講演を行なう十分な資格があるとは思えない。しかし、国際関係学部の「国際関係学セミナー」という正規の科目において数人が「古典」と呼ばれる著書をもとに今年度から授業することが決まり、私が『資本論』を担当することになった。それでこの際、改めて『資本論』(体系)について考えてみようと考え、講演を引き受けさせてもらった。 さて、『資本論』を読む意義についてであるが、現代社会が資本の運動法則から解放されていないのなら、資本の運動法則の基本をとらえている『資本論』を読み込まなければならないであろう。講演では、『資本論』学習、『資本論』体系の研究について現時点で私が考えているところを試論的に示してみたい。ただ、内容をどこに絞るかということについては正直迷っている。聴衆の方が『資本論』をどこまで読まれているかによって焦点の置き方が異なるからである。講演当日まで、私の力量と合わせて焦点をどこに置くかよく考えてみたい。

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