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2013年4月27日 講師:大場 旦 ・ 高橋 伸彰

「NHK出版新書」編集長と著者が語る

 NHK出版新書編集長の大場旦さんは、内外の優れた知性を編むことに長けた編集者です。NHKブックスの編集も兼ねており、同ブックスではアントニオ・ネグリとマイケル・ハートの『コモンウェルズ(上、下)』や『マルチチュード(上、下)』を担当しています。また、新書では『銃・病原菌・鉄』の著者として有名なジャレド・ダイアモンド他5名の知性が語る『知の逆転』(NHK出版新書)が、昨年12月発売と同時にベストセラーになっています。
 そんな大場さんが、なぜ私(高橋)のような者に声をかけてくれたのか、いまだに疑問ですが、昨年8月に拙著(『ケインズはこう言った』)を編んでいただきました。今回の講座では、編集者としての大場さんがいかに書き手に厳しいかを私の経験を通して語ると同時に、大場さんにはぜひ編集の哲学を語ってほしいと思っています。
 いま本屋に行くと新書が溢れています。書籍のなかではもっとも競争が激しい分野です。しかし、大場さんの編集はそうした競争を達観しているように見えます。私の友人である水野和夫さんは、『資本主義の謎』(大澤真幸との共著)のあとがきで、大場さんのことを「変人」と評しています。そこに大場さんの編集哲学が潜んでいるのかもしれません。
(高橋伸彰)

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