2016年7月23日 講師：河野 毅

テロと過激主義運動

　私たちはテロを生み出す暴力的で過激な時代から抜け出すことはできるのでしょうか？それとも、テロは必ず起こる日常と理解して暴力に慣れるべきなのでしょうか？「イスラム国」などがユーチューブ、ツイッター、フェイスブックなどソーシャル・ネットワークで２４時間発信する暴力イメージは、通常では耐え難い恐怖に満ちたものですが、このようなイメージに感化されたほんの少数がテロを起こすことで世界を震撼させることができる時代です。世界各国は、テロ対策に大変な時間と労力と資金を投入しています。例えば、G7伊勢志摩サミットではテロ及び暴力的過激主義対策に関する行動計画が発表され、テロ対策への一層のコミットメントが確認されています。その行動計画には、個人の自由の保障と同時に、安全確保のためある程度自由を制限するというバランスを考えた末の葛藤が見られます。では、我々日本に住む市民はどのようにテロを理解し、日常を過ごせば良いのでしょうか？このような疑問を皆さんと議論していきたいと思います。

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