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2017年4月8日 講師:依田高典

「ココロ」の経済学:行動経済学から読み解く人間のふしぎ

 本講演のタイトルを『ココロの経済学』としました。経済心理学でもなく、行動経済学でもなく、『ココロの経済学』としたのは、既存の枠に囚われず、私なりのアプローチで、「ココロ」と「経済学」という相容れない2つの要素を統一感をもって、語り通したいという決意の表れです。  そうした決意の背景には、大学を巡る環境の変化があります。最近、高校生や予備校生、経済学部以外の大学新入生にも、経済学の魅力を分かりやすく伝えなければならない場面が増えてきたからです。もちろん、私はやり甲斐を持って、若者に経済学の魅力を伝える機会を楽しんでいます。文系・理系を問わず、「ココロ」と「経済学」の奇妙な組み合わせについて語ると、目を輝かして聞き入ってくれるという嬉しい体験を重ねてきました。本講演には、そうした経験値も盛り込まれています。  本講演では、肩の力を抜いて、平易な言葉で、しかし、中身のレベルは落とさず、通常の行動経済学よりも広めのテーマを扱うことにしました。例えば、行動経済学の啓蒙書では、人間の行動の合理的ではない部分(限定合理性)が強調され、人間の面白い行動のエピソード集になっていることが多いのですが、本講演では、経済学の起源から、必ずしも合理的とは言えない人間の感情的な側面が重視されてきたことを明らかにします。

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