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2019年7月13日 講師:白戸 圭一

中国の「一帯一路」構想とアフリカ

 21世紀に入ってからアフリカに起きた最大の変化は、アフリカ諸国における中国のプレゼンスの飛躍的な増大である。多くのアフリカの国にとって、中国は最大の貿易相手国であり、中国は既にアフリカ開発の主役の座を占めつつある。そして、中国の習近平国家主席は2018年9月3日、北京で開かれた「第7回中国・アフリカ協力フォーラム(FOCACⅦ)」での演説で、アフリカ53か国の首脳や閣僚を前に「一帯一路」に言及し、中国とアフリカ諸国が「ウィン・ウィン(win-win)」の関係を構築したいとの考えを明らかにした。
 アフリカにおける中国のプレゼンスの増大は、アフリカの国々に今後どのような影響を及ぼすだろうか。また、アフリカ諸国は中国の提供する巨額の資金を利用して、どのような国家建設を進めていくだろうか。さらには、中国のプレゼンス増大を、アフリカの人々はどのように受け止めているだろうか。現時点で判明しているいくつかの事実や調査結果を基に、これらの問題に検討を加え、日本の市民にも分かりやすく解説することが本講座の狙いである。


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