立命館土曜講座 開催講座一覧


2019年11月2日 講師:有田 節子

ここが気になる日本語表現

日本語を研究していることもあって、日々、目にする、耳にする日本語が気になります。この「気になる」というのは、「日本語の使い方が乱れているのがけしからん」みたいな話ではありません。むしろ、おもしろくてしかたがない、という意味です。たとえば、京都市バスの車内アナウンス、政治家の滑舌、ゴミ集積所の掲示、ツイッターで多用される奇妙な表現、などなど、あげればきりがありません。講座では、日本語の言語としての特徴を概説した上で、逸脱しているように感じる日本語の表現をとりあげ、言語学的に分析します。そうすると、今までとはまったく違った観点で身の回りにあふれる日本語を見直し、楽しむことができるようになります。「逸脱」を「乱れ」と否定的に捉えるのではなく、「多様性」として積極的に受け入れる方が、日々の生活は豊かになるに違いありません。

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