立命館土曜講座 開催講座一覧


2009年度 公開講演会

人類の文化遺産をどのように保護していくか

講演者 松浦 晃一郎(前ユネスコ事務局長)

  • 日 時 : 2010年1月30日(土) 午後2時~4時
  • 場 所 : 立命館大学 衣笠キャンパス 創思館1階カンファレンスルーム
  • ※聴講無料・事前申込不要

講師紹介

松浦 晃一郎松浦 晃一郎(まつうら こういちろう)
前ユネスコ事務局長

1937年生まれ、山口県佐波郡島地村(現・山口徳地町)出身、59年東京大学法学部を中退、外務省入省。61年米国ハヴァフォード大学経済学部卒。経済協力局長、北米局長、外務審議官(先進国サミットのシェルパを兼ねる)を経て94年より駐仏大使。98~99年世界遺産委員会議長を務める。99年11月アジアから最初のUNESCO事務局長(第8代)に就任。05年に再任。
モスクワ大学名誉博士号、米国・ハヴァフォード大学名誉博士号、韓国・慶煕大学校名誉博士号等40以上の名誉博士号、ロシア友好勲章、フランス国家功績勲章グラン・オフィシェ章を筆頭に、60に上る勲章を授与される。
著書:「援助外交の最前線で考えたこと」、「歴史としての日米関係・日米同盟の成功」、「先進国サミット-歴史と展望」、「La diplomatie japonaise a l’aube du 21e siecle」、「Building the new UNESCO」、「The Challenges of Sustainable Development」、「Changing World, New Challenges」、「ユネスコ事務局長奮闘記」、「世界遺産」、「アフリカの曙光」等多数。


公開講演会への参加について

日程・参加方法

日 程
  • 日 時 : 2010年1月30日(土) 午後2時~4時
  • 場 所 : 立命館大学 衣笠キャンパス 創思館1階カンファレンスルーム
参加方法 事前申し込みは必要ありません。※聴講無料
駐車場がございませんので、公共交通機関でお越し下さい。

 



聴講者の感想

 大変勉強になりました。今の若者やマナーのない大人たちに文化遺産の大切さを教え、文化遺産を守っていくことが必要だと思いました。


 世界中の文化財を襲う脅威はいずれも、人々が文化財を大切にする心、守ろうとする意識さえあれば備えられる。 対策を講じることのできるものであるということは、正直な所自分自身これまで気付くことが出来ていませんでした。 この度の講演を経て、気づかせていただいた今、これまで以上に「文化財」の素晴らしい価値を強く意識して、極めて微力ながら、文化財の保護に力添えしていきたいと思いました。


 芸術的に評価される物だけが文化遺産ではないという考えから、無形文化遺産をつくられたことや、教育は重要であるというお考えから、 世界中の子どもたちが小学校を無償で通えるよう目指されたことなど大変すばらしいと思った。


 「文化財を鑑賞する時、『美しいな』と思うだけでなく、歴史的背景を勉強して、それを含めた鑑賞が大切だ」というお言葉は、印象的でした。


 実際に最近まで事務局長をつとめていた方の話を聞けたのはとても貴重な経験となりました。松浦先生のはたらきかけによってうまれた無形文化遺産についての話を、直接聞けて良かったです。 また、遺産の保護という観点でも、とてもくわしいお話を聞けて、ためになりました。私たちの若い世代も興味・関心をもっと持たないといけないと思いました。


 昨年に自分の興味から松浦さんが書かれた本を読んだこともあり、とても有意義な時間を過ごせました。 特に、無形遺産への保護など、拡大した世界遺産の質を確保しつつ、包括的な保護へ進むことを期待したいと思います。


 どういった危機から遺産を守らなければならないのか。文化の定義といった、今後の研究において、とても参考になる話を聞くことができて、とても貴重な時間になりました。


                                                                             (※一部抜粋)

前のページに戻る

このページのトップへ