介護経営管理者講座(全8回コースプログラム) |
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第1回「社会保障」 2012年5月12日(土)
担当講師:青柳
親房(社会福祉法人こうほうえん
理事・東京事業本部長)
現在、進められている「社会保障と税の一体改革」を理解するため、長年、制度設計を担ってきた講師が、
日本の社会保障の歴史を把握し、今後の介護経営の方向性を論じます。講義後半では、参加者同士の議
論により介護サービスの今後について議論し、あわせて参加者の講座受講テーマを決定します。
担当講師:鳥山
正博(立命館大学大学院経営管理研究科・教授)
宮島
渡(社会福祉法人
恵仁福祉協会
常務理事、
アザレアンさなだ
総合施設長)
次代の法人経営を担う経営管理者として、諸改革への対応、経営基盤の強化、地域で生活する人々の
福祉の向上を視野に入れた活動等を研究するため、マーケティングの手法を理解します。また、良質な介護
サービスを実践している介護経営者より、地域における介護サービスの展開手法や独自のマーケティング
戦略について学び、地域マーケティングの方法論の取得を図ります。
第3回「経営戦略」 2012年7月14日(土)
担当講師:肥塚 浩(研究センター長、立命館大学経営学部 教授)
小山 剛(社会福祉法人長岡福祉協会
理事、
高齢者総合ケアセンターこぶし園
総合施設長)
ドラッカー理論等を活用して介護事業を分析し、固有のマネジメントの特徴と経営戦略における決定プロ
セスを理解します。そして後半では、地域包括ケアの第一線で活躍している講師から、制度改正がもたらす
今後の市場の姿をデザインするため、介護事業における戦略立案の方法論について学びます。
第4回「介護政策」 2012年8月11日(土)
担当講師:中井 孝之(立命館大学BKC社系研究機構 チェアプロフェッサー)
政策立案の最前線を担ってきた講師が、日本の国民皆保険制度導入から老人保健法そして介護保険
までの医療・介護政策に関する系譜と、今後進められる「地域包括ケア」の狙いについて論じます。また
その課題について参加者同士の議論により、介護サービスの今後についての方向性や課題を整理します。
第5回「コーチング・コミュニケーション」 2012年9月8日(土)
担当講師:高橋 慶治(立命館大学大学院経営管理研究科
客員教授、
株式会社ヒューマックス
取締役
)
平川 博之(公益社団法人全国老人保健施設協会常務理事)
組織やチームで効果的に仕事をするには、良い人間関係やコミュニケーションが必要不可欠です。
介護現場で抱える組織・個人の課題を整理し、管理者として組織やチームおける人間関係を改善・向上
させるための建設的なコミュニケーション、部下育成の視点からコーチングについて、それらの基本的な
考えとポイントについて実践で活用できるように学びます。
第6回「人的資源管理」 2012年10月13日(土)
担当講師:前田 東岐(立命館大学大学院経営管理研究科 准教授)
三根 浩一郎(公益社団法人全国老人保健施設協会
常務理事)
介護ニーズの一層の拡大・多様化を踏まえ、介護分野における人材確保・定着は喫緊の課題と
なっています。社会・経済環境の変化、諸改革の進行等により、介護経営に求められる人的資源に
関するマネジメント能力を身につけるため、理論としての人材マネジメントの学習を通じ、組織作りの
根幹を理解します。また、著名な介護経営者から、現場における実践的な人事開発・育成戦略につ
いて学び、質の高い人材の安定的な確保・育成・定着を図ることについて学びます。
第7回「財務管理・経営情報」 2012年11月10日(土)
担当講師:山田 尋志(社会福祉法人共同事業
地域密着型総合ケアセンター
「きたおおじ」代表)
千葉 正展(独立行政法人福祉医療機構・経営企画室
経営企画課長)
長年、官民の両サイドから介護サービスの管理を実践された経営者から財務だけでない経営に必要な
数的管理を含めた介護事業のマネジメント手法を理解します。また、地域の介護サービスが永続できるよう
経営情報を適切に理解するため、介護サービス融資先の経営分析に携わってきた実務研究者から介護事業
の財務管理や経営動向について学びます。
第8回「課題発表会」 2012年12月1日(土)
担当講師:中井 孝之(立命館大学BKC社系研究機構 チェアプロフェッサー)
第1回の講義において決定した講座受講テーマについて、当該講座を踏まえ、各自で研究・
検討した経営課題について発表し、参加者と共に議論することで経営課題の解決方法を共有
します。講座受講者同士のヨコのつながりを深めつつ、互いの今後の活躍にエールを贈り、
講座修了証を手にします。