落語研究会

団体プロフィール

茶道研究部は、1945年に創部された伝統ある研究部である。2017年1月現在、40人のメンバーが、衣笠キャンパスの読茶庵、びわこ・くさつキャンパスの蓬窓庵で稽古を行い、月に2回は裏千家と表千家、各流派の講師から指導を受けている。春、夏、秋には学内や寺の茶室などを借りて茶会を催し、学内外の学生や観光客へお茶を振舞う。ボランティアとして、着物や陶芸などのイベントで呈茶をしたり、小学校で茶道を教える活動も行っている。

道具紹介

  • 釜と柄杓

    お湯を沸かすための鉄製の釜で茶釜とも呼ばれる。茶会を開くことを「釜をかける」というように、茶席の中心となる道具である。柄杓は、水やお湯を汲む道具で夏用は小さく、冬用は大きめのものを使用する。

  • (なつめ)と茶杓

    棗は、薄茶を入れる容器で棗の実に似ているため、棗と呼ばれている。濃茶を入れる容器は茶入れといい、陶器の容器が使われる。茶杓は棗や茶入から抹茶をすくうもので、主に竹で作られたものが多く使われ、木製や象牙のものもある。

  • 茶筅

    抹茶を点てるための竹製の道具で、流派によって、竹の種類や形状が異なる。「茶道研究部」で使用しているものは、左が裏千家、右が表千家。

  • 帛紗(ふくさ)と出帛紗

    帛紗(右)はお点前をする際に使用し、茶杓や茶器を清める。出帛紗(左)は、帛紗と同じサイズで濃茶を出すときに添えたり、道具を拝見する際に器の下に敷いて使用する。

  • 扇子

    女性用、男性用でも大きさは異なり、男性用が大きめだが、流派によっても扇子の大きさが異なる。裏千家より表千家の方が大きいものを使用する。扇子は挨拶のときや道具の拝見の際に使うが、広げて使うことはほとんどない。

  • 帛紗挟み(ふくさばさみ)

    茶道の稽古や茶席で必要な帛紗や扇子、懐紙、菓子切り(茶菓子をいただくときに使うもの)を入れる袋。帛紗挟み、懐紙は男性用が大きめだが、流派による違いはない。

インタビュー

部活動の特徴や魅力について、お二人にインタビューを行いました。

  • 越智友梨奈さん
    法学部2回生

  • 桝井優輝さん
    法学部2回生

Q1「茶道研究部」の特徴は?

茶道研究部では、裏千家と表千家の2つの流派が一緒に活動をしています。2つの流派が同じ団体で活動することは珍しく、他大学ではあまりありません。一緒にお稽古をすることで2つの作法を知ることができ、とても勉強になります。

越智さん

2つの流派のうち、どちらでも自分が好きな流派を学ぶことができます。大学から始める場合、1カ月は両方のお稽古をします。私も大学から茶道を始め、お茶の味が好みだったので表千家を学んでいます。

桝井さん
Q2茶道の魅力は?

日本の伝統として引き継がれてきたものであり、お点前をしたり、お茶を飲むと心が落ち着きます。

越智さん

和室の中での礼儀作法や立ち居振る舞いが自然とできるようになります。茶道はお茶を点てるだけではなく、花を生けたり掛け軸について知ることもできるので、茶道を学ぶことでいくつもの日本の文化に触れることができます。

桝井さん
Q3トリビアを教えてください!

茶道は季節によって、お点前や道具が変わります。例えば、春から秋はお客様が暑くないよう、炭を遠ざけるため風炉を使い、冬は暖かいようにお客様の近くの床下の炉を使います。

越智さん

お店で出されることが多い、泡立っているふわりとした抹茶は裏千家の点て方です。表千家の抹茶は表面の泡が少ないのです。お茶室に入る一歩目は、裏千家は右足から、表千家は左足からというように、作法やお点前、お茶の味など多くの違いがあります。

桝井さん
Q4今後の目標を教えてください。

茶道ではとても多くの道具がありますが、まだ覚えきれていないものも多いので、より多くの知識を増やし、後輩にも教えていきたいです。茶道研究部の団体の活動では、他大学との交流があまりないため、流派にこだわらず大学同士のつながりをつくり、合同茶会を開催したいです。

越智さん

movie