「Rits Kids」は、立命館宇治中学校・高等学校の教育環境と条件を生かし、ネイティブの教員が英語でレッスンを行う小学生対象の総合的な教育プログラムで、今年で15年目を迎える。朝から夕方まで、年間30回実施されるレッスンに参加し、教員と生徒のサポートを行うティーチング・アシスタント(以下、TA)として、社会人に加え15人程度の立命館大学の学部生、大学院生も活躍している。

「Rits Kidsは生徒の成長を身近で感じられることはもちろん、自分も成長させてくれる場所です」と笑顔で話す久乘さんと加納さんは、TAを始めて3年。生徒たちからもお姉さん的存在として信頼されている。

時には先生のように、時には友達のように

「大学入学後も継続的に英語に接したいと思いRits Kidsに参加しました」という久乘さんは、立命館宇治高校時に1年間の交換留学を経験し、英語が堪能。小学6年から高校1年までを海外で過ごしていた加納さんも英語が得意で、「世話好きで子ども好き」ということもあり、友人に紹介されたTAに挑戦したという。二人とも教えることに関しては初心者で「始めた頃は、生徒とどう接していいか戸惑って…自分たちに務まるか心配でした」と振り返る。

レッスン中は基本的に英語のみとなっているため、褒めるときや注意するとき、また生徒と一緒にとる昼食時も英語で接している。担当クラスで教員のサポートをしつつ、「レッスン内容を理解できないと生徒の動作が止まるので、それを見極めて声をかけます」という二人は、積極的に生徒に声をかけ、理解するまで丁寧に説明している。

低学年を担当している加納さんは「安全面には細心の注意を払い、レベルに合わせたサポートを心がけています。難しい単語や会話を理解している姿を見ると、自分のことのように嬉しく思います」と生徒の成長を見守っている。高学年を担当している久乘さんは、「生徒のモチベーションを保つように心がけています。少しでも達成できたら褒めて、自信を持ってもらうようにしています。また、時には友達のように接すると生徒たちが心を開いてくれ、とても嬉しいです」と、生徒一人ひとりと親身に接し、信頼関係を深める日々を送っている。

生徒とともに成長できる環境

また保護者との面談時は、教員の通訳に加えTAから見た生徒の様子も伝えるという。「プログラムの運営スタッフや保護者の方と接することで社会人としてのマナーも学ぶ事ができました。スタッフの方がねぎらいの声をかけてくださると、『自分の努力を見てくれていたんだ』とすごく嬉しい気持ちになります。私たちも生徒の成長に敏感でありたいです」と、二人はRits Kidsを通じて英語以外も大きく成長したと語る。

英語の楽しさを知り、さまざまな場所で活躍してほしい

二人はこれからも、生徒とともに英語を楽しみ、ともに成長していきたいと語る。「私たちも英語の勉強でついていけないときもありました。でも周りの環境や仲間に助けられ、今の自分がいると思います。英語を通じて、異なった文化背景を持つ人達の考え方などに触れて自分の可能性が広がったので、Rits Kidsの生徒たちにも英語を通じて広がる世界の素晴らしさを伝えていきたいです」

PROFILE

久乘真依さん

立命館宇治高等学校(京都府)卒業。中学、高校とバドミントン部に所属し、チームワークの大切さを学ぶ。高校ではスーパー・イングリッシュ・ランゲージコース(現在のIMコース)に進学し、1年間の交換留学を経験。田林 葉教授のゼミに所属し、比較文化について学び、観光学をテーマに卒業論文を執筆中。現在はスペイン語の習得にも力を入れている。

加納実沙紀さん

愛知県立千種高等学校(愛知県)卒業。父の仕事の関係で、小学6年から高校1年の夏までアメリカで過ごす。帰国後はバレーボール部に所属。大学では大田英明教授のゼミでマクロ経済学について学ぶ傍ら、Rits Kidsでの活動と小児科でアルバイトする日々を送っている。現在は、12月に行われるISFJ日本政策学生会議での発表および論文執筆に向け、大田ゼミの代表を務め、他のゼミ生とともに準備に励んでいる。

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