「手続き書類を翻訳してくれないか?」「近くの病院を教えてほしい」「インドネシア料理屋さんはない?」日本語が話せない約50人の留学生から毎日相談を受け、日本での生活をサポートしている服部さん。一人で活動に取り組み、相談内容によってはダイバーシティ草津応援隊※と連携し、さまざまな面から留学生の日常生活を支えている。

※地方創生のため、草津市国際交流協会、障がい者、子育てママ、学生、草津に住む外国人がそれぞれの活動や課題の情報共有や連携を目的とする団体。

どんな小さな相談にも耳を傾ける

2回生の夏休み、2週間の海外フィールドプログラムで、タイ、ラオスへ行き、英語でのやりとりがうまくできずに悔しい思いをした服部さんは、帰国後必死に勉強に打ち込んだ。ゼミの留学生とも積極的に関わり、英語や文化の違いを学び、「自分が留学生から学ばせてもらった分、恩返しをしたい」と思うようになったという。草津市国際交流協会の地域イベントに参加したことをきっかけに、「留学生にとって身近なことをサポートしよう」と、3回生から留学生の支援活動を始めた。「何か困ったことがあったら頼って」と声をかけていたところ口コミで広がり、多くの留学生から声をかけられるようになったという。

相手に寄り添うようなサポートを

相談内容は、旅行の手配、観光案内、買い物の手伝い、通訳、書類の翻訳など多岐にわたる。その中でも翻訳作業は「一人での作業のため、重要な書類の翻訳ミスは許されない」と責任の重さを感じている。相談が重なると、早く全員に解決策を伝えようと、時間のやりくりなど苦労することもあるが、「頼ってもらえるだけうれしいし、やりがいもあります」と笑顔で話す。服部さんは、どんなに忙しいときも留学生に対して上から目線にならず、「いつでも相談にのるよ」と相手に寄り添うサポートを心がけている。

留学生の視点を生かして

これまで多くの相談を聞き、「留学生の視点でさまざまな問題点を知ることができるのは、とても貴重な経験です。小さなことでもリアルな声を聞くことができます」と話す。この経験を生かし、アーバンデザインセンターびわこ・くさつで開催されている草津市のまちづくりワークショップで、月に1~2回、学生、留学生の視点から情報を発信している。

少しでも力になりたい

この春からは大学院に進学し、研究と支援活動の両立で多忙な毎日を過ごす服部さん。 「小さいことでも自分が続けていくことで、留学生の支えになれば嬉しい」と語る。今後は、共に活動に取り組んでくれる仲間を増やし、少しでも多くの留学生が日本での生活を快適に過ごせるよう、力を尽くしていく予定だ。

PROFILE

服部孝政さん

中京大学附属中京高等学校(愛知県)卒業。学部の頃から黒川清登教授の研究室に所属し、開発経済学を専攻、地域のコミュニティに着目した地方創生についての研究を行ってきた。現在は、学部での研究を更に深めるため、定量研究にも取り組んでいる。高校時代は、陸上競技部で長距離に打ち込む。趣味はランニングとドライブで、休日は留学生とドライブにでかける。

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