2017年8月、日本スポーツ栄養学会第4回大会の調査研究部門において、優秀演題賞を受賞した堀居さん。40歳以下の若手研究者及び若手栄養士が対象で、73演題の中から堀居さんの「アスリートのトゲドコロ※摂取がレジスタンストレーニングによる筋量・筋力に及ぼす影響」が選出された。この研究は、レジスタンス運動とトゲドコロを併用摂取することで、性ホルモンが通常のトレーニングよりもさらに増大し、筋量や筋力の増加を効果的に引き起こすという、性ホルモンの新しい可能性を示した研究である。

※沖縄などに生育するヤマノイモ科の一種で、性ホルモンの前駆体であるDHEAと化学構造が類似した栄養素: ジオスゲニンを豊富に含有している。

諦めずに続けて気付いた研究の魅力

堀居さんは生理学や生化学の分野を専門とし、加齢に伴う筋量の減少や生活習慣病の予防・改善効果に運動やサプリメント摂取がどのようなメカニズムで関与するかを研究している。研究に初めて取り組んだのは、スポーツ健康科学部2回生の後期。仮説通りの結果が出ず、約半年もの間、一つずつ原因を追求していった。「自分との戦いでした。あの時諦めていたら、研究者になろうとしていなかったと思います」と振り返る。研究を進めるうちに、ヒトの健康に貢献でき、やりがいがあるのではないかと思い、さらに研究に打ち込むようになった。研究では、成功よりも失敗が多く忍耐力が必要だが、今では失敗を次に生かし、その過程もポジティブに捉えられるようになったという。

さまざまな分野に生かせる研究をしたい

健康運動指導士の資格をもっている堀居さんは、研究室に依頼があった際は、教授とともに高齢者に対して運動指導を行っている。指導の際には、「どれぐらい運動をしたらいいか、どのような運動をしたらいいか」といった疑問に最新の研究成果や知識を伝えている。「基礎研究の成果を現場へ発信し、現場でわからないことを基礎研究で証明する。それが研究のいいところであり、やりがいです」と語る。

ヒトの役に立ちたいという強い思い

学部生の頃からいくつもの学会で発表してきた堀居さんだが、優秀演題賞の受賞は初めてで、自分の研究が認められたことが何より嬉しかったと笑顔を見せた。大学院博士課程後期課程への進学を予定しており、「ヒトを笑顔にし、疑問に答えられるような研究をしていく」と目指す研究者像を語った。

PROFILE

堀居直希さん

大津高等学校(滋賀県)卒業。家光素行教授の研究室に所属。小学校4年生から野球を始め、高校まで捕手として野球に打ち込んだ。4回生で健康運動指導士の資格を取得。音楽鑑賞、筋トレ、ボルダリングなどで、リフレッシュをしている。

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