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2015年度中学校入学式 挙行される

 4月7日(火)は長岡京キャンパスで初めての入学式が挙行された日でした。午前中は高校であいにくの雨、午後からは雨もあがったものの、少し肌寒さを感じさせる日でした。午後1時半から清和会記念ホールで開会された式は、最初に吹奏楽部による校歌吹奏楽部による校歌吹奏が行われ、続いて成山校長から次のようなお祝いの言葉が述べられました(全文掲載)。

『2015度入学式を挙行いたしましたところ、多数のご来賓のご臨席を賜り、心より感謝申し上げます。長岡京キャンパスに移転をしてまいりまして初めての入学式です。新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。私たちは皆さんを心より歓迎します。保護者の皆様方におかれましても、さぞかしお喜びのことと存じます。

 本校は1905年に「清和普通学校」として創立して以来、本年で創立110周年を迎えます。戦後70年、一貫して今の憲法の下で平和と繁栄を享受し、今があることの喜びを共にかみしめたいと思います。

 さて、新入生の皆さんに二つのことをこの機会にお話しておきたいと思います。一つは「つながり」ということです。この3月に福島県の小学校で卒業式を迎えた、皆さんと同い年の生徒がいます。その学校は原発事故の後、子供たちが次々遠くに避難していったため、児童の数が少なくなり、たった一人の卒業生になってしまいました。しかし、彼女は次のような答辞を読み上げました。

「一人だけど一人じゃない。寂しいけど可哀想ではない。」

 人は、困難な環境の下でも、「つながり」があれば強く生きていけるのです。寂しいのは間違いないとしても、あわれみの対象ではないのです。誇りをもって生きているのです。しかし、たくさんの生徒がいる学校であっても、いじめなどがあれば、「つながり」が壊され、人の心に深い傷を負わすことになります。人間としての尊厳や誇りを奪われかねないのです。皆さんには人と人との「つながり」を大切にする人になってほしいと願っています。

 被災地の子どもの中には、まだまだ仮設校舎で学んでいる人も少なくありませんが、それでも当たり前の生活が当たり前のようにできる喜び、普段のように学べる喜びをかみしめていると語っています。学びは生きる喜びなのです。私たちは、長岡京キャンパスという大変恵まれた環境の下で学ぶことができます。その幸せを家族や周りの人に感謝しながら、これからの中学校生活を一日一日大切にして、学んでいってほしいと願っています。

 二つ目は「自立」ということについてです。

 中学時代は、自立した大人になるために自分を鍛える場です。大人になるということは、自分の言葉や行動が人にどういう影響を与えているかについて考えることができるということです。つまり、自分を客観的に見ることができるようになるということです。その場のノリや周りに左右されて、自分の意見や判断を持てないのはまだ幼い子どものままです。学習面でも生活面でも、誰かに言われて動くのではなく、自ら考えて判断して行動する、そして自分の行動に責任を持つということです。

 本校は同じキャンパスにある立命館高校と接続しています。立命館高校は、今年度第4期のSSHに指定されました。全国で25校、私学は本校だけが唯一指定されました。昨年度指定されましたSGH(Super Global High School)の二つの国指定事業を両輪に、グローバルリーダーの育成に向けてさらに高いレベルでの教育を推進していきたいと考えています。

 グローバルリーダーになるためには、まず世界を知る、そして自分を知る、その上で世界と自分を「つなげる」ことが大切です。そのためには、高い英語力と対話力が求められます。対話力とは、自分の意見をしっかり持ったうえで、異なる意見の人とも、相手をリスペクトし、違いを認め合って一つのことを協働して作り上げていく力のことです。自分の意見を持たず、周りに左右されるような付和雷同では、グローバル化するこれからの社会では通用しません。

 結びに立命館の戦後初の総長であられた末川博先生の言葉を皆さんに贈ります。「未来を信じ、未来に生きる」。未来は皆さん自身の手の中にあるのです。自分を信じて、おおいに自分を磨き、未来に向かって大きく羽ばたいてください。期待しています。

 最後になりましたが、保護者の皆様におかれましては、お子様方の夢と希望の実現のために、教職員一同、全力で努力してまいりますので、どうか本校教育にご理解とご支援を賜りますよう、お願い申し上げます。

以上をもちまして、式辞といたします。

2015年4月7日
  立命館中学校長 成山 治彦』

 次いで学園を代表して市川正人副総長が祝辞を述べられました。
来賓では、清和会から布垣豊会長(午前の高校では、西田が代行で登壇しました)、長岡京市長中小路健吾様、立命館中学校・高等学校卒業生父母の会大嶋喜好様、本校PTA会長渡邊学様が並ばれ、ご挨拶は代表して今年度から新しく会長に就任された渡邊様が、父親のような言葉で述べられました。
 初々しい新入生からは、吉田雛乃さんが元気に宣誓をしてくれました。
 母校の小学校からは心温まる祝電が多数送られてきて、ホール前に披露されていましたが、式が終われば希望者にその祝電を進呈されました。

 大きな制服に身を包んだ新入生たちは、保護者との集合写真を撮り終えて、いよいよ第一歩を踏み出すことになりました。

報告:清和会副会長  西田俊博