RITSUMEIKAN 教員お薦め本コーナー特別企画 大学院ウィーク×図書館教員お薦め本 RITSUMEIKAN 教員お薦め本コーナー特別企画 大学院ウィーク×図書館教員お薦め本
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※掲載のない研究科もありますのでご了承ください。

推薦教員

1

畑中 麻子(准教授)
法学研究科

『エクソフォニー:母語の外へ出る旅』
多和田 葉子 著/2012年/岩波書店(岩波現代文庫)

推薦の言葉
英語ができると、カッコイイ? アフリカのダカールからフランスのマルセイユまで、様々な旅を通じて感得された外国語と母語の違いや、外国語から見える母語の特性などを観念的に探求できる一冊です。世界と触れ合い、そしてコミュニケーションを取れるようになるためのヒントを与えてくれることでしょう。
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研究キーワード
知的財産法全般、裁判外紛争解決(仲裁・調停他)、現代社会と著作権法
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2

金澤 悠介(准教授)
社会学研究科

『働く青年」と教養の戦後史:「人生雑誌」と読者のゆくえ』
福間良明 著/2017年/筑摩書房(筑摩選書) *著者は、産業社会学部・社会学研究科教授

推薦の言葉
SNSがない時代でも雑誌を通じて読者が結びつき、人生の悩みを共有していた!?雑誌のありかたは社会のありかたと密接に結びついている!?本を読むという一見すると私的な行為が実は様々なかたちで社会とつながっているということを示す好著。
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研究キーワード
社会学 (キーワード:計量社会学、数理社会学、社会意識論、社会階層論、社会関係資本論、コモンズ論)
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3

松坂 裕晃(准教授)
国際関係研究科

『フリーダム・ドリームス:アメリカ黒人文化運動の歴史的想像力』
ロビン・D・G・ケリー 著、高廣凡子・篠原雅武 訳/2011年/人文書院

推薦の言葉
現代アメリカを代表する歴史家ロビン・ケリーが、黒人史に見出せるラディカルな想像力をテーマに、自身の回想も交えて書いた一冊。人文学・社会科学の研究のみならず社会変革にも関心をもつ学生に是非薦めたい。本書の日本語訳は訳注が充実しているが、是非原書(e-book)も読み、筆者自身の文体にふれてほしい。
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研究キーワード
歴史学(キーワード:思想史、文化史、グローバルヒストリー、人種・エスニシティ、移民・移動、帝国・植民地主義、社会運動史、トランスパシフィック)
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4

小澤 一郎(准教授)
文学研究科

『歴史とは何か(新版)』
E.H.カー 著、近藤 和彦 訳/2022年/岩波書店

推薦の言葉
歴史学は事実をただ覚え込むのではなく、現在を生きる歴史家が過去を解釈しながら構築していくクリエイティブな学問である、ということを教えてくれた本です。歴史家の営為を「現在と過去のあいだの対話」とするこの本の表現は、そのことを端的に表しています。
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研究キーワード
アジア史、アフリカ史 (キーワード:アフガン人(パシュトゥーン)、武器交易、軍事史、火器の歴史、ガージャール朝、イラン史、武器移転)
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5

松本 保宣(教授)
文学研究科

『雍正帝:中国の独裁君主』
宮崎 市定 著/1996年(初出:1950年)/中央公論社(中公文庫)

推薦の言葉
中華帝国の皇帝とは?
秦の始皇帝以来、20世紀に至るまで2000年間皇帝の統治する専制国家を維持した中国。その頂点に立つ皇帝とはどのような存在であったのか、日々どのような仕事をしていたのか?そして理想の皇帝とは?18世紀、ある意味「皇帝政治の理想」を追求した君主の評伝です。
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研究キーワード
東洋史 (キーワード:唐代政治制度, 中国中世史)
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6

吉田 恭子(教授)
文学研究科

『現代アメリカ文学ポップコーン大盛』
青木 耕平, 加藤 有佳織, 佐々木 楓, 里内 克巳, 日野原 慶, 藤井 光, 矢倉 喬士, 吉田 恭子著/2020年/書肆侃侃房

推薦の言葉
現代海外文学の研究には、情報収集能力とカンを駆使して未邦訳の作品を読み続ける好奇心とエネルギーが原動力となります。本書の執筆陣はベテラン里内先生と中堅ヨシダ以外は全員ほやほやの若手!自分たちの研究について文学好きに発信したい!という熱意がガンガン伝わる本です。研究書ではないのですが、アメリカ現代文学研究最前線の風景を垣間見ることができます。
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研究キーワード
英米・英語圏文学、文学一般、芸術一般 (キーワード:アメリカ文学、英語現代小説、創作、クリエイティヴ・ライティング、文芸翻訳理論、日米野球交流史)
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7

中村 仁美(准教授)
文学研究科

『ボルヘス、文学を語る:詩的なるものをめぐって』
ホルヘ・ルイス・ボルヘス 述、鼓直 訳/2002年/岩波書店

推薦の言葉
ハーバード大学ノートン・レクチャーズの記録はいくつか書籍化されており、日本語訳も入手できます。実作者による文学論は、軽やかな語りと射程の広さが魅力です。ボルヘスの講義は、英詩や翻訳に関心のある方にもお勧めします(岩波文庫版は『詩という仕事について』)。
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研究キーワード
英米文学、アイルランド文学、詩
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8

西村 拓生(教授)
文学研究科

『教育哲学の現場:物語りの此岸から』
西村 拓生 著/2013年/東京大学出版会

推薦の言葉
教育人間学専修では、自らに切実な体験的・実践的な問いを、高度な学問的トレーニングを通じて、体験や実践と理論とを往還しつつ探究します。そのスタイルは様々。推薦本が自著というのは面はゆいですが、これは私自身の研究者としての往還(彷徨?)の足跡をまとめたものです。
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研究キーワード
美的なもの、芸術、教育、物語、超越、教育人間学、京都学派
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9

矢野 健一(教授)
文学研究科

『大森貝塚』
E.S.モース著、近藤 義郎・佐原 真 編訳/1983年/岩波書店(岩波文庫)

推薦の言葉
動物学者モースは、横浜上陸後、新橋に向かう車中、貝塚発見のために車窓を注視し、大森貝塚を発見した。土器・石器・貝の正確な図を付したこの発掘報告書は、進化論者・科学者としてのモースの考え方がよく理解できる。日本考古学のみならず、日本における近代科学の原点ともいえるこの本は、解説もすばらしい。
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研究キーワード
考古学(縄文時代)
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10

宋 基燦(准教授)
映像研究科

『RIGHT/WRONG:How Technology Transforms Our Ethics』
Juan Enriquez/2020年/MIT Press

推薦の言葉
AIやゲノム編集技術など現代社会における目まぐるしいテクノロジーの発展は、新しい倫理的問題を私たちに突きつけている。本書は、テクノロジーの変化に伴って変わっていく現代社会の倫理において、「正しいのは何か」に自ら迫っていける知恵を提示してくれる。
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研究キーワード
文化人類学・民俗学, 社会学, 教育社会学 (キーワード:エスニシティ、マイノリティ、アイデンティティ、在日コリアン、民族教育、社会人類学、映像人類学、日韓関係)
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11

杉村 美奈(准教授)
言語教育情報研究科

『言語を生みだす本能』
スティーブン・ピンカー 著、椋田直子 訳/1995年/日本放送出版協会(NHKブックス)

推薦の言葉
本書は様々な角度から言語を考察し、「言語とは人間の本能である」という前提をもとに、私たちヒトが共通して備えている「心的言語」(言語能力)という抽象的な概念を提唱しています。ノーム・チョムスキーの生成文法理論を学ぶ上での入門書としても良い一冊だと思います。
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研究キーワード
理論言語学、生成文法、統語論、形態論
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12

大島 弥生(教授)
言語教育情報研究科

『私たちはどう学んでいるのか-創発から見る認知の変化-』
鈴木 宏昭 著/2022年/筑摩書房

推薦の言葉
今、行き詰っていませんか? 本書は、学習・発達・ひらめき等の認知的変化は複数のリソースが「競合、協調を重ねながら揺らぎ、状況、環境と相互作用しながら、進んでいく」と論じます。エキサイティングです。素朴教育理論への批判もろとも、教師としてはバッサリ切られますが。あなたの行き詰まりは、次の創発の前の揺らぎかもしれませんね。
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研究キーワード
日本語教育
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13

佐野 愛子(教授)
言語教育情報研究科

『The Translanguaging Classroom: Leveraging Student Bilingualism for Learning』
García Otheguy,Ofelia/Johnson,Susara/Seltzer,Kate/2016年/Caslon Publishing

推薦の言葉
本書は、近年バイリンガル教育の領域で極めて重要な概念としてその存在感を強めているTranslanguagingについて理論的に整理するとともに実践への応用を丁寧に説明する。多言語環境で学ぶ子どもたちの教育に携わる人、そうした教育を支える研究を行う全ての人にとっての必読書である。
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研究キーワード
外国語教育, 教科教育学, 日本語教育 (キーワード:バイリンガル教育、英語教育、継承語教育、ろう教育、第二言語ライティング、バイリテラシー)
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14

小川 さやか(教授)
先端総合学術研究科

『現代思想入門』
千葉 雅也 著/2022年/講談社(講談社現代新書)

推薦の言葉
個別の偉大な思想家の研究に取り組む前に、まず現代 思想と格闘するにはどのような思考の転換や構えが必要か、そしてそのような思考や構えを培うことがどれほど現実社会で生きていく上でも大切かをわかりやすく魅力的に説く。現代思想の個別の哲学者の入門書が読みたくなること必至です。
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研究キーワード
地域研究, 文化人類学・民俗学 (キーワード:アフリカ、都市、グローバル化、模造品、中古品、零細商売、インフォーマルセクター)
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15

伊田 勝憲(教授)
教職研究科

『「発達」を問う:今昔の対話 制度化の罠を超えるために』
浜田 寿美男 著/2023年/ミネルヴァ書房

推薦の言葉
半世紀近くの著作を自ら編みなおし、「能力」を個人のものとみなして良いのかという問いを貫きながら、副題にある「制度化の罠」に向き合う。いじめや不登校、発達障害、教育評価等を切り口に、学校教育に関わる専門職のあり方を世界的視野で深く考える1冊。
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研究キーワード
臨床教育学・教育心理学
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16

井上 雅彦(教授)
教職研究科

『カリキュラムマネジメントの理論と実践』
田村知子 著/2022年/日本標準

推薦の言葉
現行学習指導要領においては、「カリキュラム・マネジメント」が注目されている。本書ではその理論的背景や政策動向をおさえつつ、カリキュラム編成や授業改善を視野に入れた提案をしている。その条件整備としての学校の組織体制や教育行政、地域とのかかわり、ICT化も射程に入れている。
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研究キーワード
国語教育、カリキュラム、教師教育、ディベート
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17

森田 真樹(教授)
教職研究科

『国際理解教育を問い直す』
日本国際理解教育学会編著/2021年/明石書店

推薦の言葉
子どもたちが生きるのは、さらにグローバル化した社会ですから、国際理解教育を実践する力を獲得することは、これからの教師に不可欠です。国際理解教育は、英語学習や留学だけではなく、どの教科・領域でも様々な方法で実践できる教育です。国内で唯一「国際教育コース」を置く本学教職大学院で国際理解教育を学べば、これからの学び、授業、学校、そして教師の姿が見えてきます。
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研究キーワード
教育学、教科教育学、初等中等教育学
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18

ヴィサテップ スクサバン
(教授)
経済学研究科

『貧乏人の経済学―もういちど貧困問題を根っこから考える』
アビジット・V・バナジー、エスター・デュフロ 著、山形 浩生 翻訳/2012年/みすず書房

推薦の言葉
本書は、世界で最も貧困層の生活について明確な見解を与えてくれている。読者にわかりやすく書かれており、貧困とその救済の問題を取り上げている。多くの例と実際の事実を提供している。具体的な問題に焦点をあて、具体的答えを見つけたほうがよいと提言している。
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研究キーワード
縫製業発展、イノベーション、企業家精神、工業化、アジア経済、企業発展
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19

安達 有祐(准教授)
経済学研究科

『「イノベーターのジレンマ」の経済学的解明』
伊神 満 編/2018年/日経BP

推薦の言葉
この本は、イノベーターのジレンマとよばれる経営学のトピックを経済学の視点から分析した研究を一般向けに解説したものです。観察される現象を経済学の理論的な視点から定式化する方法やその理論を実データの分析にどう役に立てるかということをわかりやすく学ぶことができます。ミクロ経済学や計量経済学をどう実際のデータに応用していくのか丁寧に解説しているため、この分野を専門としない人でもとても面白く読むことができる本です。
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研究キーワード
都市・地域経済学、応用ミクロ計量
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20

上田 憲嗣(准教授)
スポーツ健康科学研究科

『「子供」の誕生』
フィリップ・アリエス 著/1980年/みすず書房

推薦の言葉
「子供」という存在は、長い歴史のなかで独自のモラル・感情をもつものとは捉えられていなかった。近代に入り、その発達特性において大人とは異なる存在として「発見」された。子供の発育発達を研究する上で、子供らしさとは何を意味するのか、その歴史的背景から、今後のあり方を考察することができる。
先生の
研究キーワード
スポーツ教育学、体育科教育学、発育発達学、動作コオーディネーション能力、コオーディネーショントレーニング、体力・運動能力
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21

種子田 穣(教授)
スポーツ健康科学研究科

『「スポーツビジネス論」講義―スポーツはいかにして市場の商品となったか』
広瀬 一郎 著/2012年/創文企画

推薦の言葉
本書は、本学大学院スポーツ健康科学研究科の客員教授を務めた筆者が、同研究科で行った「スポーツビジネス特論」の講義録をもとに執筆された。本書ではスポーツを明確にビジネスにおける商品と捉え、スポーツの発展史からそれが社会で果たす貢献を踏まえて、その商品特性とマーケティングの進むべき方向を明確に指し示している。2012年の刊行であるが、本書の内容は今日も変わらぬ意義を持つ。スポーツビジネス研究を志す者は一読されたい。
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研究キーワード
スポーツビジネス、スポーツマネジメント、経営学、会計学
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22

橋本 健志(教授)
スポーツ健康科学研究科

『The Journal of Physiology:Lactate in contemporary biology: a phoenix risen』
George A. Brooks et al./2022,600(5) pp.1229-1251

推薦の言葉
皆さん、「乳酸」について、どのような認識をお持ちですか?疲労物質、筋肉痛の原因、酸素不足で多く生じる、などでしょうか。そうした概念を、この総説論文では、炎で焼き払います。そして、現在、新たに、生体にとって極めて好適な「生理活性物質」として、不死鳥の如く炎から飛び立つ、それが乳酸であるとのメッセージを伝える、運動生理学・生化学、スポーツ医学、健康科学に関連する研究者は必読の論文です!
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研究キーワード
エネルギー代謝、乳酸、認知機能、ミトコンドリア、骨格筋、筋肥大、脂肪細胞、脂肪分解、アンチエイジング、脂肪滴、糖代謝、脂質代謝、トランスポーター、メタボリックシンドローム、肥満
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Cambridge Core
23

和田 有史(教授)
食マネジメント研究科

『オオカミ少女はいなかった: スキャンダラスな心理学』(増補)
鈴木 光太郎 著/2015年/筑摩書房(ちくま文庫)

推薦の言葉
今も昔も誤情報が常識として神話化していることはしばしばだ。本書は、心理学に纏わる誤った“神話”の背後にある真実を紐解く科学ドキュメンタリーである。オオカミ少女やサブリミナル効果といった“神話”がどのように誤っているのか、なぜそれらが生まれ、拡散したのかを、科学的視点のみならず歴史的、社会的背景も交えてスリリングに追究していく。科学を志向する全ての方々に推薦したい。
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研究キーワード
実験心理学・多感覚知覚・消費者認知・官能評価
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24

藤田 智弘(教授)
理工学研究科

『IEEE Transactions on Circuit Theory・Memristor―The Missing Circuit Element』
Leon O. Chua/1971,Vol.18,No.5 pp.507-519

推薦の言葉
電気回路の受動素子は抵抗、コイル、コンデンサの3つしかないが、この論文は、新しい素子Memristorの存在を予言する。素朴な好奇心から、発想を羽ばたかせ応用までに切り込んだ。未知の素子は果たして存在するのか?多くの技術者を巻き込んで今なお研究が進められている。
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研究キーワード
集積回路工学、LSI、CAD
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Cambridge Core
25

島川 博光(教授)
情報理工学研究科

『予想どおりに不合理』
ダン・アリエリー 著、熊谷 淳子 訳/2013年/早川書房(ハヤカワ文庫)

推薦の言葉
ヒトの行動がどのように決定されているのかを、行動経済学の立場から、イグノーベル賞を受賞した著者が説明している。我々が採ってしまう不合理な意思決定がなぜ選ばれるのかを、多くの実験例で示している。卒業研究や修士の研究における実験を計画するうえでも、大変、参考になる。
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研究キーワード
データサイエンス、ユーザビリティー工学
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26

折笠 有基(教授)
生命科学研究科

『世界史は化学でできている:絶対に面白い化学入門』
左巻 健男 著/2021年/ダイヤモンド社

推薦の言葉
先人の科学者たちが形成した知的探求の考え方を冒頭で紹介した後、化学の発展がどのように身近な社会生活に変化をもたらしたかを紹介しています。専門知識がなくても、化学と社会のつながりを理解でき、興味のあるパートだけでも途中から読むことができます。
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研究キーワード
電気化学、固体化学、二次電池、燃料電池、リチウムイオン電池、放射光
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27

上島 智(准教授)
薬学研究科

『ジェネリックvs.ブロックバスター:研究開発・特許戦略からみた医薬品産業の真相』
山中 隆幸 著/2017年/講談社

推薦の言葉
日本では、高騰する医療費の抑制目的で、ジェネリック医薬品の使用が推進されているが、本書にはブロックバスターを開発した製薬企業がいかにしてジェネリック医薬品から売り上げを守ってきたのかがわかりやすく記されている。医薬品の研究開発や上市後の医薬品について知りたい学生には是非一読を勧めたい。
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研究キーワード
薬物動態学、母集団薬物速度論、PK/PD解析、個別化投与設計、生理学的薬物速度論モデル
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28

松浦 総一(准教授)
経営学研究科

『具体と抽象 : 世界が変わって見える知性のしくみ』
細谷 功 著/2014年/dZERO

推薦の言葉
ビジネスは複雑な経済活動なので、本質を理解するためには、具体的事例の抽象化が不可欠です。具体と抽象の思考プロセスを通じて、複雑なビジネスから本質的な要素を明らかにしたり、一見異なるビジネスの間に共通点を見つけたりすることができます。具体と抽象を行き来することで学問の探究を深めましょう。
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研究キーワード
利益マネジメント、税負担削減行動、財務会計,税務会計
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29

今井 まりな(准教授)
経営学研究科

『リサーチの技法』
ウェイン・C・ブース他 著、川又 政治 訳/2018年/ソシム

推薦の言葉
研究のプロセスは、問いを立てるところから研究全体を文章にまとめ上げるまで多くのステップを経ますが、ほとんどの場合ステップ間を行きつ戻りつしながら進む「試行錯誤のプロセス」です。この本は、よくある研究の進め方に関する文献ではあまり書かれていない試行錯誤の中身やその方法についても解説があり、研究を進める上でのよい手引きとなるはずです。
先生の
研究キーワード
市場カテゴリ、新製品開発、マーケティング戦略
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30

豊田 祐輔(准教授)
政策科学研究科

『巨大災害のリスク・コミュニケーション:災害情報の新しいかたち』
矢守克也 著/2013年/ミネルヴァ書房

推薦の言葉
「災害情報」をテーマに、政策科学にとって特に重要な、様々な観点からの学術的議論や実践例が提示されています。身近な課題である災害情報であることから、学問の実践への応用が理解しやすく、「リスク・コミュニケーションのパラドックス」など自分自身に置き換えて社会問題について考えることができます。
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研究キーワード
コミュニティ防災、防災教育、歴史都市防災、レジリエンス
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31

名取 隆(教授)
テクノロジー・マネジメント研究科

『スマートフォンと〇〇の世界(奈良大ブックレット10)』
正司 哲朗 ほか著/2022年/ナカニシヤ出版

推薦の言葉
技術経営学では諸分野の知見を融合してイノベーションの創出、普及、収益化等に関する研究を行っています。本書はイノベーションの代表格であるスマートフォンを対象に諸分野の専門家がスマートフォンに関する様々な問題に迫った読みやすい論文集です。イノベーション研究の面白さの一端を知ることができる本です。
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研究キーワード
技術経営、イノベーション
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32

水野 由香里(教授)
経営管理研究科

『経営学の危機:詐術・欺瞞・無意味な研究』
デニス・トゥーリッシュ 著、佐藤 郁哉 訳/2022年/白桃書房

推薦の言葉
若手研究者には、特に、短期的なパブリケーションが求められます。この査読プロセスは、辛く、「出口」が見えずに苦しむことも少なくありません。とは言え、これから逃れることはできません。しかし、研究者として、長期的にどのような研究をすべきか。そして、研究とどう向き合うべきか。これらのことについて、深く考えるきっかけを与えてくれる図書です。
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研究キーワード
イノベーション論、組織論、戦略論、組織間関係、中小企業、産業集積、産学連携
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33

高橋 康介(教授)
人間科学研究科

『なぜ壁のシミが顔に見えるのか:パレイドリアとアニマシーの認知心理学』
高橋 康介 著/2023年/共立出版

推薦の言葉
「壁のシミが顔に見えてしまう」「風に舞う落ち葉が生き物に見える」といったありふれた経験を出発点に知覚や認識の謎を紐解いていきます。知覚心理学・認知心理学の専門書ですが、専門的な知識がなくても人間の知覚や認識の面白さを充分に味わえる一冊です。
先生の
研究キーワード
知覚心理学、認知心理学
貸出状況の確認
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