専攻概要――「学び」の対象


  現代東アジア言語・文化専攻では、「学び」の対象フィールドを中国語圏と朝鮮語圏としています。中国語圏では、中国大陸・台湾・香港・澳門、朝鮮語圏は朝鮮半島が主なフィールドになります。しかし、実際には、チャイナタウンやコリアンタウンに代表されるように、両言語を話す人々は世界中に居住しています。すなわち、私たちの関心は東アジアにはじまり、世界中へ向いています。一方、本専攻は、「言語」・「文化」・「歴史」を主たる「学び」の学問領域に設定しています。

    中国語・朝鮮語の語学習得だけでなく、両言語を言語学の手法を用いた、「文法研究」・「語彙研究」・「比較研究」・「翻訳研究」をも対象としています。
  中国語・朝鮮語の2言語を学んでいる学生もいます。
    中国語・朝鮮語圏における「文学」だけでなく、文化コンテンツとしての「映画」・「演劇」・「芸能」・「テレビドラマ」・「アニメ」なども研究対象としています。
     中国(台湾・香港・澳門および華僑・華人の居住地域)・朝鮮半島の近代史・現代史を中心として、文献史料だけでなく、聞き取り調査やフィールドワークの手法を用いた研究も実践しています。

学びの特徴
  1. 東アジアの現代的課題を、文化的・歴史的に広く理解できる能力の育成。
  2. 朝鮮半島と中国(台湾・香港・澳門を含む)が直面する課題を、文化(文学・サブカルチャー・現代史など)的視角から深く検討できる能力の育成。
  3. キャンパス内での授業だけでなく、海外実習や留学などによる実践的な中国語・朝鮮語コミュニケーション能力の養成。
  4. 東アジアの現代的課題への考察を軸とした4年間にわたる小集団教育による、自ら問題を発見し解決していく能力の育成。